自分は一体何を見させられているんだ...みたいな気持ちで終始見ていたんだけど、後日、ふとした時に思い起こされるエピソードが不思議と心に沁みてくるような、そんな良い映画だった。
マーティン・マクドナー監督の前作、スリー・ビルボードは実は自分の中では好きな映画ランキングベスト10に入るくらい良かったと思っているんですが、ただただ登場人物の感情の爆発具合にビックリしながら鑑賞していた記憶があります。今作もそんな訳で期待値も高く、最初は前作同様にブッ飛んでるぜ...と思いながら観ていたのですが、でもよくよく考えてみると本作の登場人物、コルムとパードリックは、スリー・ビルボードの村人同様に一見めちゃくちゃな性格ではあるんだけれども、その中にどこか自分が好きな、共感できるような人物像の片鱗を匂わせていて、最終的にはなんかわからんけどええ感じの映画や...という評価に落ち着きました。これもランキングに入れておこう。
あ、カワイイ動物が死ぬ映像がダメな人はお気をつけください。