卒研の最終発表スライドをまとめていると、LSP や言語処理系に詳しくない人には複雑なことをやっているように見えるかもしれないが、自分の目には自分の開発が非常に無意味で退屈なものに映っていて苦しい。もっと良いソフトウェアを作りたいのに。
今思い返してみると、何も知らず何も経験したことがなかった頃に抱いていた憧れは、具体的な人物像などではなくて未知で自分から程遠い場所に対するものだったのだと思う。もっと良い景色が見えると期待していたのに、憧れだと思っていた場所に辿り着いてみると、ここから見えるのは永遠と続く道だけで、未知が充満し神秘的だった憧れの霧は晴れ切ってしまった。視界が晴れた分、自分の立っている場所に対する虚無感は増幅し、今は途方に暮れている。