たまに思い出される情景

is_hoku
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僕は自分の書いた文章を頻繁に読み返すのだけど,今でも読んでいて情景が思い出される日報がある.それが 2024/02/14 の日報だ.とても短い日報だけど,いい日だったことは覚えている.たしかこの日は竜泉寺がバレンタインデーのキャンペーンで温泉無料券のようなものを配布していることを知って,大ちゃんと二人で竜泉寺に行ったのだ.卒研はほとんど終わりに差し掛かっていたから,話題は多方面にわたっていた.僕がインターンの面接で話した PHP の連想配列のことや,大ちゃんのバイトのこと,あとなぜか AGA の料金のことなんかを,外気の寒さと温泉の熱を同時に感じながら何時間も話していた.温泉から上がって,いつも通りテラスで煙草を吸った.帰り際に僕が岐阜タンメンに行くことを提案して,水曜日の深夜にもかかわらず,行くしかないというテンションになり,二人で車を走らせた.あの時の岐阜タンメンはすごかった.空腹と眠気と寒さを吹き飛ばすような濃い一杯.ラーメンを啜りながら思い出話をして,また外で煙草を吸って,それで二人ともそれぞれ帰った.あの日の寒い外気に放たれた白い呼気の感じや,話しているときの高揚感とノスタルジックな気持ち,喉を通っていくラーメンと煙の感触.全てが良かったし,鮮明に思い出せるような感覚でいる.