エンジニアリングマネージャーになってから、組織設計とか組織をどう成長させるかみたいなことを考えていて、その中で「心理的安全性」っていうワードに注目することが多くなった。心理的安全性と聞くと「怒られない職場」とか「ラクに働ける職場」っていうようなイメージを持っていたが、色々インプットする中でこれは間違ってはないけど本質的じゃないということに気がついたので、今自分が考えている心理的安全性ってなんなんだろうっていうのをまとめてみる。
心理的安全性があるチームって何ができているのか?
心理的安全性があるチームは下記の要素があるチームかなって思っている。
率直に意見を述べることができる
失敗を許し、失敗を活用することができる
自分の欠点をストレスなく共有することができる
率直に意見を述べることができる
意見をしたい時に「怒られるのではないか」とか「意見を無視されるのではないか」とか「自分が意見を言っても無駄」といった不安がないコミュニケーションができていることをイメージしている。不安を感じることなく率直に意見をぶつけて、受け手たちがその意見を素直に受け入れるようなコミュニケーションができていれば、会話のキャッチボールは増えるかもしれないけど結果的に健全な関係を築きあげることができると思っている。
失敗を許し、失敗を活用することができる
要するに失敗から学んで成長を加速させようねということ。人間は必ず失敗し、失敗を恐れてチャレンジできないと成長できないから、基本的に失敗は許容しないといけないと思っている。ただ全ての失敗を活用するという前提の上での話。失敗して「失敗しちゃったね。次から気をつけようか。」だけではダメで、失敗したことを振り返って、もちろん同じ失敗をしないようにアイデアを出すのも大事だけど、個人的にはその失敗から新しいチャレンジを出すということを意識したいと思っている。常にチャレンジができている状態になっているのも個人やチームが成長するために必要な要素だと思っているから。一回で100点を出すとか、成功するなんてほぼ奇跡なので(答えが最初からあったならあり得るかもだけど)、Try And Errorが息をするようにできている人、チームは強いなーって感じる。
自分の欠点をストレスなく共有することができる
「わからない」「知らない」「できない」と言っても、無能だとか仕事ができないとか思われない、思わない文化って大事だと思う。心理的に自分の欠点を晒すのってやっぱり怖いし、プライドが傷つくし、みたいなことを感じる人は多いと思う。それは欠点を共有した結果、ネガティブな反応が返ってくることが多いからだと思っている。自分自身も昔そう感じていたし、そう感じているという人にたくさん会ってきた。でも割と自分は今の環境だとそういう感覚は特になくて、それは欠点を共有してもネガティブな反応が返ってこないからかなと改めて感じている。少し話が逸れるけど、最近結構カジュアルに「ちょっとここ仕様わからないので教えてほしい」とか「ちょっと能力的にできないから助けて欲しい」みたいなコミュニケーションを積極的にやっていて、周りも同じようなコミュニケーションを取り始めてくれたので、まず自分がやり始めるって大事だよなーとも思い始めている。
心理的安全性があると何が起きるか
あまりうまく言語化できてないけど、心理的安全性があると結果的にポジティブな結果が自然と得られるようになるのかなーって考えている。行動を起こすのに不安が付き纏わないので、とりあえず失敗してもいいからチャレンジしようという心理で自発的に行動してくれるようになって、結果を共有することについても不安が付き纏わないので、ストレスなく共有ができる文化になるんじゃないかなと思っている。マネジメント視点から見ると、チームメンバーが自発的、能動的にポジティブな結果を出してくれるチームになるというイメージ。
まとめ
あくまで自分の感覚とか意見なので、もちろん正解とか不正解とかないですし、私はこう考えているよという意見もあると思います。もちろん自分と違う考え方を持っている人がいるのは当たり前ですし、そういった違う考え方を受け入れるというのも心理的安全性を生み出すのかなと思っていたりします。自分はこういう考え方を持っていると共有するだけで強要するつもりは一切思っていないし、むしろ「私の考え方を聞いてどう思ったか教えてほしい」というスタンスだったりします。なので私は心理的安全性のことをこう考えているというのを教えてくださる方いれば教えて欲しいです。