TRUE=自分の価値観

isa
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急に礼賛のTRUMANが聴きたくなった。

TRUMANを聴いてると少し踊り出したくなる。歩きながら聴いている時にはほんの少し足が軽くなる。ボーカルのおしゃれな声が好きだ。同じくらいおしゃれなバンドの音が好きだ。

TRUMANはずっと、音を楽しむものとして聴いていた。聴いていて心地がいいから、ふとした時に聴きたくなるから聴いていた。そういう曲だった。

今週も、そんな気分になったから久しぶりにTRUMANを聴き始めた。

一番最初の歌詞、サビのフレーズ。

ふと歌詞を見た時、うわ、と思った。びっくりした。今の自分に染みるものがあった。自分の中身は親に巣食われて、空っぽだと自覚したところだったから。自分は何が好きで何が嫌いか分からないことに気がついて愕然としていた。私は28年間何を見て、何を感じて生きてきたんだろう。親の顔。

同時に、これをサーヤが書いていることにも納得した。親ヒス構文を解説していたサーヤを思い出した。

あれを見た時、私だけじゃないんだ、と思えたから。解説するサーヤも、コメント欄も、自分と似たようなことを思ったり感じたり考えたりする人がいたから。全員知らない人だ。顔も知らない、画面の向こう側の人たち。でもひとりじゃないと思えた。それが嬉しかった。

TRUMANは最初から最後まで自分の視点のことを歌っている。自分が感じたことを、自分が思ったことを、自分で考える。

いつもだったらすぐツイッターやnoteで他人の感想を検索して、自分を納得させてしまうのだけど、今回は自分で自分が思ったことを書いた。思ったよりも言葉が詰まった。人の感想をなぞって納得する方がよっぽど楽だ。

でもこれが自分の価値観ってやつだ。私の価値観で味わったTRUMANだ。

嘘吐いたけど、幸運を祈る。