ドラマは好きで、けっこう見る方だ。職場でも芸能担当経験者らとよく感想を語り合っていた。だが今期連ドラは、既に数話分の録画がたまり、追い付くのが難しい。そこでネット上の評判なども参考に、幾つかの初回を見て絞り込むことにした。まずは大河「光る君へ」。仕事で源氏物語の現代語訳や紫式部関連本を多く読んだ経緯もあり、1年間、見通すのが目標でもある。次に「さよならマエストロ」。指揮者が地方オケを再生する話で、昨年も似た設定のものを見たばかりだが、クラシックの楽しさとはという疑問に答えてくれるような台詞が多く、はるかに興味深い(心の傷を抱えた娘役、芦田愛菜の演技も)。「となりのナースエイド」は、入院中身近に見てきた医師、看護師、看護助手らの仕事の舞台裏を見るようだし、「春になったら」は、末期癌の父と結婚間近の娘という設定が我が身に重なる。「お別れホスピタル」は暗そうだが、無縁とも言えないのでリストに。最後はクドカン脚本「不適切にもほどがある!」。今やあり得ないNGワード連発男が、80年代から現代にやって来るSF的コメディー。毒を含むが、笑いは笑い。免疫力アップに期待したい。