『華氏451度』を読んだ

isosea
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2024年。

今年から社会人ということで、アウトプット慣れをしていく必要を感じているのでその第1弾になる。

ここには日々感じたことを雑にメモしていき、僕に興味のある人が暇なときに読んでくれればいいなーぐらいのテンションでやっていく。

今回はレイ・ブラッドベリ作の『華氏451度』を読んだ感想。

感想

ヨルシカの『451』をきっかけに手に取った本書だが、すごく普遍的な問題を描いていて読みやすかった。

まずエピグラフ

もし連中が罫紙(ルールド・ペーパー)をよこしたら、

逆向きに書きなさい

こういう誰かのルールに縛られるんじゃなくて、自分の道を行くというメッセージは好き。

個人的に印象に残ったのは登場人物の一人であるフェーバーの哲学。

主人公モンターグの

わかりません。ぼくらは、しあわせになるために必要なものはぜんぶ持っているのに、しあわせではない。なにかが足りないんです。...

に対して、フェーバーは足りないものとして以下の3つを挙げた。

  • 本質

  • 余暇(情報の本質を消化するための時間)

  • 以上2つの相互作用から学んだことに基づいて行動を起こすための正当な理由

本が禁制品となった世界を描いている作品だが、本の礼賛で終わらないところがいい。

書物には魔術的なところなど微塵もない。魔術は、書物が語る内容にのみ存在する。

ネットに蔓延る大量の情報の中から、本質を見抜き、十分に咀嚼できる時間を持って、世間に踊らされないようにしたいものである。

(今回焚き火のBGMで書いていたんですが、華氏451度の読後感も相まって最高でした。)

@isosea
2001年生まれ