脳と手 ものを書くということ

I2K文庫
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もの書きの人たちとものを書くことについて話した。どのプラットフォーム使ってますか、Wordで下書きしますか、構想練ってから書くタイプですか、書き終わったら読み直しますか、デバイスは何が好みですか、カフェでも書けますか、音楽聴きながらでも書けますか......。こういう話って最高だと思った。いちばんおもしろかったのは、「自分の脳内の文章生成スピードとキーボードを叩くスピード、合ってますか?」という問いだった。いままでの人生でそんな話をする機会は、なかったと思う。

ちなみに、わたしはかなり「合っている」タイプだ。というか、たぶん脳内生成のほうが早いのを、タイピングのスピードに合わせているので、誤字を直したりしている間に脳内がふん詰まりみたいになることがある。とにかく、忘れないうちに全部書きたいことを出し切って、あとからゆっくり校正するのがいい。校正というか、もうまるっきり段落をひっくり返したり、構成のやり直し、っていう感じでもある。あまりにも脳からあふれて仕方ないときは(映画の感想を書くときとか)、気になったモチーフや単語だけ先に出力しておくこともある。

一緒にお話していた人は、タイピングしながら声が出てしまう派とそもそも脳内の生成がゆっくりなので手が遊んでしまう派がいた。やっぱりこういう話って最高である。

ものを書くに当たってはわたしはプラットフォーム超重視型で、自分にフィットするアプリないしはウェブサービスが見つからないと書けないタイプである。この話はインターネット上でも何度か書いているので、きっとインターネットの藻屑を探せば出てくるかもしれないけど、改めて、書く。わたしにとって大事なことは、フォント、ウィンドウを小さくするとフォントも小さくなる(会社PCのはしっこでメモ書きしたいから)、行間、自動保存、あんまり華美でないこと、タイトルはつけなくてもよいシステムだとなおよし、あたたかいコメントだけ受け付ける、なんとなくビュー数はわかるとうれしい、ライクボタンはあってもいいけど10くらいつけば満足するのでツイッターほど巨大コミュニティじゃなくてよい、携帯PCの互換性があり、保存した文章が相互に編集可能、というところだろうか。気張ったブログははてなに書くので、役割分担できるようなサービスが好み。そんなところだろうか。しずかなインターネットが続くのかどうかは、これから試してみるところである。

@itk
懲りずに日記 体裁を整えることより大事なことがある