都市は郊外でつくられる

I2K文庫
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大きな建物を作るための部材を、田舎の工場に見に来ている。片道2時間(うち車で50分)。田舎に来ると、大きな建物なんて要らんよな、という気持ちにさせられる。なんのために人は大きな建物をつくるんだろうな。それはまあ大きな事業をやるには人を集めて働かせる必要があるからなのだけど、田園風景を眺めていると、大きな事業って必要あるのかな、とも思う。

年始の飛行機事故の経緯を眺めながら、都市インフラは巨大企業によって支えられていて、やはりそういうところに適切にお金が落ちており、継続的に事業運営できるってのは素晴らしいな、と思った。飛行機はひとりでは飛ばせないから、組織を作る必要がある。ああ、資本主義ってこういうことのためにあるのか。

だけどやっぱり、この長閑な田舎の風景を眺めていると、そもそも人間は飛行機がなくても生きていけたしな...と思う。自分で食べるものを作り、自分の住むところは自分で作り、小さな村をつくればそれで生きていけた。(ムラ社会のことが好きではない、という話題はここでは置いておく。)

不思議なことだよ、この郊外の長閑な風景の中で作ったあれこれで都市を高く高く積み上げていくということは。

@itk
懲りずに日記 体裁を整えることより大事なことがある