つくばのコワーキングスペース「Tsukuba Place Lab」が、今年で10周年を迎えます。学生時代から大変お世話になっている親愛なる堀下さんに急遽お声がけいただき、記念のアドベントカレンダーに寄稿させていただくことになりました。
なかなかこうした文章を書く機会はないのですが、10周年のお祝いに、ささやかながら、これまでのラボとの関わりを振り返ってみたいと思います。
ラボとの出会い
初めてラボに行ったのは、おそらく10年前の12月。オープンパーティーだったのか何だったのかは分かりませんが、そうしたものだった気がします。
つくばに新しいコワーキングスペースができた、という話を聞いて行ってみました。当時の私は、いつも大学の図書館で作業をしていた筑波大生で、ちょっと興味本位で足を運んだ記憶があります。
階段を上がると、いろんな人の声が聞こえてきました。そこには10畳ほどのスペースがあって、多くの人が食べ物をつまみながら話をしていました。
そこで初めて堀下さんと出会います。まさかの同郷(熊本出身)だということも知り、初対面なのにどこか話しやすく、熱のある人だなと思ったのを覚えています。
小さなこたつと、そこで出会った人たち
私はつくばに3年次編入で入ったため、つくばで過ごす時間は限られていました。その限られた時間の多くを、私はラボで過ごすことになります。
授業が終わると、毎日のようにラボへ行って、遅くまでいました。ラボにある小さいこたつに入り浸り、そこでパソコン作業をしたり、そこに来ていた人たちとの会話を楽しんだりした記憶があります。
いろんなイベントにも参加させてもらいました。岡山でジーンズを作られているエブリデニムのイベントも、その一つです。
北海道でゲストハウスを営む柴田さんと出会ったのも、ラボでした。その出会いがきっかけで、実際に北海道まで遊びに行くことに。すると現地で「北海道大学で話してよ」という謎の流れになり、気づけば北大の学生の皆さんの前で、自分の体験を話していました。そこで出会った人たちとは、今も交流が続いています。
大学3年生から4年生までの2年間をラボで過ごすなかで、社会人の皆さんとの出会いがたくさんありました。同世代の学生同士だけでは出会えなかった人たちとの会話は、自分の価値観を形作るものになったと思っています。
思い返せば、ラボは「作業する場所」であると同時に、「人と出会う場所」でした。あの10畳ほどのスペースで生まれたつながりが、その後の自分の進み方にもずっと影響しているように思います。


卒業後も、戻れる場所
大学卒業後は、新卒でメルカリというフリマアプリを開発する会社に入社し、その後独立しました。現在は都内で、多くの方に支えられながら会社を成長させています。
つくばを離れてからは、ラボに足を運ぶ機会も減ってしまいました。それでも、何か返したいという思いはずっとありました。ささやかではありますが、当時ラボで私がよく飲んでいたジンジャーエールを、ラボを訪れる人たちのために箱で何回か送らせてもらったこともあります。
そして今年、自社の教育サービスのヒアリングのために、実際にラボへ伺う機会がありました。
あの頃にはなかった大きな料理のスペースが追加されていましたが、それでもあの時と変わらず温かい場所だと感じました。出していただいたコーヒーも、とても美味しかったです。
関わり方は変わっても、帰ってこられる場所がある。つくばを出た私にとって、それはとてもありがたいことです。
ラボという場所の真ん中には、いつも堀下さんがいます。
堀下さんは、「この人とこの人が話したら面白い」と思うと、すぐに人と人とを繋いでくれる人です。そして朝早くから夜遅くまで、ラボの仕事だけでなくそれ以外のことにも全力で取り組んでいる姿を、近くで見ていました。
人と人とのつながりに心血を注ぐその熱量を、私は心から尊敬しています。ラボの温かさは、きっとその熱量から生まれているのだと思います。
10周年、おめでとうございます。これからの10年も、楽しみにしています。

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