日記のワークショップ(以下WS)に参加したのは文章が上手くなりたいというのが一番の理由で、ZINEに仕立ててフリマで販売することは想像もしていなかった。
それが15名の仲間と2か月のWSを過ごしてみると、「ZINEに仕立ててフリマで販売してもいいかな?」なんて思えてきた。
WSも終了し、さてZINEを作るのに素材をどうしようか?と考え、やはり日記をZINEに仕立てるのが良いのかなとぼんやり考えている。
WS終了後も参加者の一部は日記を公開しつづけているので、それを読むことができる。そこで愕然とするのが、他のみなさんの記録は日記としての完成度がとても高いということ。自分がイメージする日記というものがそこに体現されている。
元々日常に対する興味の向け方がきちんと存在し、それが文章に仕立て直され完成度を上げているように見える。それがWSの実践によってさらに洗練されてきている。
対して自分を振り返ると、人との関りや目にするものへの反応がどうしても薄い。これは、人と関わることで必然とされる言語化をきちんとしてこなかったせいだ。元ひきこもりで、ある時期まで徹底して人との関りを避けてきたので、言語化の必要が無かったのである。言語化の必要が無いと、目の前の風景や出来事に対しても、心の中のイメージで完結し、言葉としては浮かび上がってこない。
その描写の少なさを写真で文字数の少なさをカバーしている。ここはなんとか改善したいと思っているポイントだが、言語化しないで脳内のイメージで済ませてしまうのは長年培ってきたスキルだ。それを変えるのは難しい。
徐々に言語化のスキルも身に付けつつ、日記は書き続ける。その上でZINEに仕立てるものはWSで書いた日記を抜粋し、修正も掛けるのが良さそうだ。ひとまずその方向で頑張ってみる。