マスカットちゃんが住んでいるアパートのお隣さん。姉の「成子」と妹の「こりこ」の2人暮らし。
姉の方。近所のドラッグストアで働き、妹の面倒を見ながら暮らしている。おとなしくてちょっと無口。諸々の理由でかなり神経質になっている。本名は「おおひとなりこ」。
長らく何者かからの嫌がらせに遭っており、玄関前を荒らされたり、怪文書を貼られたり、無言電話をかけられたりしている。ごくたまに「死角から食べ物を頭に投げつけられる」のような直接的な被害を受けることすらあるが、犯人は分かっておらず、心当たりもない。
それとは別に、心霊現象?のようなものに長年悩まされている。(深夜に別室のドアが開く音がする、視界の端に誰かが一瞬映るなど)家の中でしか起こらず、自分しか観測していないので、誰にも相談できていない。ストレスマッハ。
心霊現象は自分の妄想で、嫌がらせも覚えてないだけで、頭がおかしくなった自分がやったことなのでは?という想像に取りつかれている。行動を起こすのが億劫なのも相まって、嫌がらせの件を親にも警察にも相談していない。
歳が近いこともあり、マスカットちゃんには慕われていて何かと絡まれている。成子の方も他人と一緒にいる方が気が紛れる為、感謝しているし仲良くしている。が、正直今は疑心暗鬼になってしまっているので、自分から積極的に関わりたくはない。別にマスカットちゃんのことが嫌いなわけではなく、メンタルの不調で色々なことがままならなくなっている感じ。
妹の方。1歳くらいに見える。小さくてかわいい。全然喋らず、大人しい。成子が留守の間は一人で家にいる。成子にくっついていることが多い。
実は成子には妹が生まれた記憶がない。こりことどう出会ったのかも全然覚えておらず、いつの間にか一緒に生活していた。親を含めた大勢に「成子の妹」として認識されているが、自分には本当に記憶がなく、こりこのことをどう扱って良いか分からなくなってしまっている。嫌がらせよりも心霊現象よりもこれが一番の不安要素で、自分の頭がおかしいのだと思い込んでいる原因。自分を慕う(?)こりこを恐れる一方、心の拠り所にしている。