ようこそブルルンタウンへ

jack
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2023年の12月,かねてからBlueskyのユーザー増加にくらべて個人とネットワーク全体をつなぐ中間領域が不在であることを危惧していたおじじ(OGG-161)はDiscord上に論理空間都市“Blue Loon Town”《ブルルンタウン》を開くことを決意した.

Bluesky上での中間領域の展開については,コモンズアカウント(旧コミュニティアカウント)とカスタム・フィードを組み合わせることで一定の目標が達成してはいるものの,タイムライン型インターフェースの特徴である情報のフロー性によって,コロコロコミックを1ヶ月間繰りかえし繰りかえし味わいながら読み返すような,『おぼっちゃまくん』の柿野くんが言っていたような,体験は難しい.

そこでおじじは,Interaction Design Labs(ひで部,旧称Human Interface Design Laboratory)で培われたDiscord上のカテゴリー/チャンネル配置を相似形に拡大することによって,ユーザー参加型によるオンラインコロコロコミックを実現する場の設計計画に入ることにした.そのメソッドは次の通りである.

Hidebu Method

  • サーバー上に個人用のスペースを設置する

  • サーバー上にユーザー全体が利用する公共スペースを設置する

  • ユーザーは個人用スペースで沈思黙考にふけったり,情報の断片を蓄積することができる.

  • ユーザーは公共スペースで趣味のやりとりにいそしむことができる.

  • ただし,Blueskyが提唱するPCOC(Pubric Commons for Open Conversation)の理念にもとづき,サーバーの参加者は自由に空間を行き来してユーザー間で会話ができるようにする.

以上を実現する“Metaphor”《喩え》として,“街”のモデルが採用された.このモデルを基盤とすることで,ユーザー数増加に伴う空間の拡大に対してもフラクタル的に対応することが可能となる.

以上により,ブルルンタウンの“ブルルン”《市民,シトワイアン》たちは,互いの個室や公共空間をいったり来たりしながら,自分のペースで自分が考えたり,書いたり,話したりしたいことをシームレスに表現することが可能になるのである.

ブルルンタウンへようこそ!

@jack
こんにちは.日本のブルースカイ研究家のおじじです. bsky.app/profile/moja.blue