今日はエイプリルフールである。なにかを始めるのにちょうどいい日だと思った。
私は絵描きである。たまに字も書く。そういう生き物である。
長い間絵描きなのか字書きなのか思い悩んでいたが、右手首を骨折した時真っ先に思ったのが「もう絵が描けないかもしれない」という強い感情であった。思い切り泣いた。失うかもしれない恐怖に泣いた。
でも言葉を綴るのも好きなのである。言葉が人類が生み出した叡智であり、歴史であり、日常であり、誰かになにかを伝えるのに最適な手段なのだ。たったひと文字「あ」だけで、なにかしらの存在がそこにある。面白い。とても面白いツールじゃないか。
この冗談のような、なんでもない365分の1の日が始めるのにちょうどいいと思ったので記すものである。