トーハクの「はにわ」を見てきた
挂甲の武人が5体そろうというのと、子どもの頃に見ていたはに丸を懐かしく思い、こんなチャンスはもうないかもしれないと、絶対行こうと決めていた
読んで字のごとくだが、埴輪の埴は柔らかい土という意味だそうだ
なるほど、埴生の宿の埴か
埴生の宿といえばわたしが思い付くのは「わんわん物語」「ビルマの竪琴」なのだが、
どちらも暗くもの悲しいイメージがずっとある
そして、偶然にもわたしは、はに丸にずっと少し暗い部分を子どもの頃から感じていた
まず、家形埴輪の絵から出てくるのになんで?と思っていた
※掛けた絵が本物になる額縁に入れられた絵から、はに丸とひんべえが出てくる設定とのこと Wikipedia情報
てことは、家なのだからあの絵のなかにはベッドやキッチンもあるのでは?とずっと思っていた
そして今回はにわ展で見たこの家形埴輪!
左上をよく見るとベッドがあるのわかりますかね?
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これを見て、わー!ベッドあるじゃん!やっぱり!と大興奮
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この家形埴輪もベッドのようなものが設置されている
これは導水施設型埴輪といって、聖水の儀礼または遺骸を洗浄する施設だと考えられているのだそう 遺骸を洗浄ということは現代で言う湯灌のようなものなのだろうか?
死体恐怖症気味なのでぞわっとした
この、ぞわっとした、ゾクゾクという感覚はずっと埴輪に対して感じていて、
「古墳から副葬品として出土」にずっと惹かれている
だからはに丸も、王子だから身分は高いんだろうけれど夭逝した王子を模したのだろうか、ひんべえはこの子に与えるはずだった馬を模した副葬品なのでは、と考えていた
怖いもの見たさ、と言ってしまっては陳腐なのだが、死、弔うことにずっと怖いと思いながら興味を抱き続けている
わたしが埴輪に強く惹かれるのは、そういった好奇心の側面もある
もちろん古墳も大好き、なので仁徳天皇陵古墳ははやく調査進めてくれとも思っている
許されるなら三種の神器も本物が見たい
そして、埴輪には単純にユーモラスでかわいいなとももちろん感じている
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これは鷹匠の埴輪
だからこの鳥は鷹なんだろうけど、鷹にしては迫力がなく可愛すぎる
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これは、赤子を背負い頭に壺を乗せた埴輪
ワンオペ埴輪とあだ名をつけました、赤子を背負って壺乗せてとか大変じゃないの
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古代のダック埴輪
現代でも通じるシンプルな可愛さ…!
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馬形埴輪
たてがみを下ろしていておしゃれ。背中、側面に着いている丸いのは鈴だそう
この埴輪だけではなく、鈴がついているのが多く見られた、鈴って歴史があるんだなーと感じたと同時に、神事で使うもんなぁと納得
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有名な踊る人々!
はにわ、といったら誰もがこれをまず思い浮かべるのではなかろうか
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挂甲の武人展示室はこんな感じ、背中側もじっくり観察できる展示がありがたかった!
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これは鵜形埴輪
鵜が魚を捕まえてる瞬間の埴輪!
古代からこんないわゆるシャッターチャンスを造形にしよう!という気持ちがあったのかとか、いいなと思う瞬間はシンプルなもので我々の祖先から変わらない気持ちなのだなと思った
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これは…表情がほんとユーモラスすぎて、というかさくらももこさんの漫画にいそうじゃない?(ジジイキャラ)
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どうぶつはにわたち!
ここは並んでる姿が可愛かった、古代の埴輪工房の人たちも、つくりながらこの子可愛く作れたなとか、こうしたら可愛くなるとかの試行錯誤を繰り返したのだろうか?
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こっち見んな、と言いたくなる鹿形埴輪
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古代のドナちゃんとあだ名をつけた、水鳥形埴輪
小鳥が3羽、これはヒューイデューイルーイですね、ここにドナルドダック、ダックファミリーの紀元を見ました
どれも間近で見ることが出来、ざらざらした質感や入っている模様、黒かったり赤かったりする表面の色がしっかりと視認でき良い展示でした
10/18(金)の14時に入館して、混雑はしてたけどぎゅうぎゅう詰めなほど混雑しているわけではなかった、
こういう展示に慣れている人ならノンストレスでまわれるなと感じた
ただ、撮影に夢中になった人がいきなり下がってきて足踏まれたのはシンプルに痛かったので注意だねモウシワケナイケドオモメノヒトハマジデチュウイシテホシイ…
正面から写真を撮りたい人も、おおむね各々きちんと譲り合ってまわりを見て撮っていた印象、おおむねだけど
毎回音声ガイドは借りるけれど借りてよかった!貸し出しは650円、アプリ内課金は700円!スタバ一度見送れば払える金額なの安すぎるし石田彰さん森川智之さんだし是非行く人は借りてほしいな
貸し出し列並んでるかなと思ったらスルッと借りれたので、みんなアプリ内課金してるのかな?音声ガイドおすすめ!
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はにわ展、なんとも壮観でゾクゾクして最高でアドレナリンが出まくった、楽しかったな
ハニワと土偶の近代展も行きたいし、しばらく埴輪熱が続きそう