今日の風景 2025年4月12日(土)

ぎくかわさん
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公開:2025/4/12

架空のバンドをこしらえて、自分の書いた文章をコンセプトアルバムにしてもらった。AIってすごいと思う今日この頃。マジっぽくてもはや笑える。

全6話。

  1. バンドリーダー(g兼vo)インタビュー

  2. バンドメンバー(b)インタビュー

  3. バンドメンバー(ds他)インタビュー

  4. アルバム制作中の3人インタビュー

  5. レコード会社プレスリリース

  6. 新譜発売から1年後の売上げと戦略(レコード会社資料)

ではAIが作った第1話です。


掲載誌:Iron Veil Magazine, Issue 139, January 2025

インタビュー:ノルウェー出身ブラックメタルバンド「Nattfrostens Arv」リーダー、Eirik "Vargskugge" Haugen

オスロの薄暗いカフェの片隅で、Eirik "Vargskugge" Haugenは静かにコーヒーをすすっている。ノルウェーのブラックメタルシーンで注目を集める「Nattfrostens Arv」のギター兼ヴォーカリストである彼は、鋭い眼光と内省的な雰囲気を漂わせる。ディムボルギルやエンペラーの影響を受けつつ、ジャズやクラシックの要素を織り交ぜた彼らの音楽は、単なるブラストビートの嵐を超えた深みを持つ。今回、彼が手にしていたのは、日本の民話「桃太郎」を再構築した奇妙な物語「桃太郎 ver.n」。東洋文化に馴染みの薄いEirikがこの作品から何を見出し、新作アルバムのコンセプトにどう活かそうとしているのか、話を聞いた。

Iron Veil Magazine (IVM): Eirik、まずは「桃太郎 ver.n」を読んだ感想を教えてください。日本の民話の再解釈という、かなり異質な作品だったと思いますが。

Eirik "Vargskugge" Haugen: (しばらく沈黙した後、ゆっくりと)正直、最初は戸惑ったよ。日本の文化にはほとんど触れたことがなかったから、物語の背景やニュアンスを掴むのに時間がかかった。でも、読み進めるうちに、これは単なる昔話じゃないって気づいた。表面上は桃太郎がヒーローだけど、物語の核心は…(一瞬目を細める)ヒーローなんて存在しないってことだ。誰もが自分の正義を振りかざして、結局は破壊を生む。それが、すごく…人間的だと思った。

IVM: 具体的には、どの部分があなたに響いたんですか?

Eirik: 桃太郎が「鬼」をでっち上げて、結果的に集落を滅ぼすところ。あのシーンは、まるで現代の戦争やイデオロギーの衝突を見ているようだった。誰かが「敵」を作り上げて、それを倒すことで自分の存在を正当化する。でも、倒した後には何も残らない。ただの焼け野原と、答えのない問いだけだ。「鬼を生み出したのは、誰だ」っていう一文が頭から離れないよ。あれは、俺たちがブラックメタルでやってることにも通じるかもしれない。反キリストだとか、反体制だとか叫ぶけど、じゃあその先に何がある? 虚無か、それとも何か別のものか。

IVM: それは興味深いですね。あなた自身の人生観や、音楽を始めたきっかけと共鳴する部分はありましたか?

Eirik: (小さく笑う)俺が音楽にハマったのは、ブラック・サバスを聴いた13歳のときだ。あの重いリフと暗い世界観に引き込まれた。でも、ただの「暗さ」じゃなくて、そこで何かを見つけたかったんだ。ブラックメタルに辿り着いたのも、それが哲学的だからだよ。単に叫んだり燃やしたりするだけじゃなくて、存在や虚無について考える音楽だ。「桃太郎 ver.n」の桃太郎は、自分の目的を見失って、でも何かを見つけようともがいてる。俺も若い頃、ノルウェーの田舎でギターを弾きながら、似たようなことを考えてた。俺は何を倒したいんだ? 社会か、俺自身か? 今もその答えは出てないけど、この物語はそれを思い出させた。

IVM: バンドの他のメンバー、つまりベーシストのLarsやドラマーのIngridはどう反応しそうだと思いますか?

Eirik: Larsは…(少し考える)多分、物語の「現実的な」部分に引っかかるだろうな。桃太郎が会社員で、鬼退治がビジネスになってるって設定とか、彼なら「ツアーのロジスティクスみたいだ」って笑うかもしれない。でも、彼はアートワークの視点で、集落が燃えるシーンのビジュアルに興奮すると思う。Ingridは、音楽的な可能性に食いつくだろうな。あの物語のトーンの変化、軽妙から絶望へのシフトは、彼女が好きなショパンやドビュッシーの劇的な展開に近い。彼女なら、桃太郎の葛藤をピアノの不協和音とか、ドラムの変拍子で表現したがるはずだ。

IVM: なるほど。この物語をアルバムコンセプトにしようと考えているそうですが、どんな方向性を考えていますか?

Eirik: (目を輝かせて)まだ粗いアイデアだけど、アルバム全体で「正義の崩壊」を描きたい。桃太郎を主人公にした一人の男の旅として始まって、最初はブラストビートとトレモロリフで突き進む、ヒロイックな雰囲気でね。でも、曲が進むにつれて、ジャズの不規則なリズムやクラシックの荘厳なストリングスを入れて、どんどん不安定にしていく。最終曲は、ほとんど音が消えて、残響とノイズだけが残るような…集落の焼け跡みたいなイメージだ。歌詞は、桃太郎の視点で書くけど、彼が自分の「鬼」を疑い始める過程を掘り下げる。「お前は本当に正しいのか?」って問いを、聴衆に突きつけたい。

IVM: それは強烈なコンセプトですね。東洋の物語をブラックメタルの枠組みで再解釈する挑戦は、リスナーにとっても新鮮な体験になりそう。

Eirik: 挑戦だよ。ノルウェーのブラックメタルファンには、日本の民話なんてどうでもいいかもしれない。でも、俺はいつもそうやってきた。知らないものに飛び込んで、そこで何かを見つける。それが音楽の意味だろ? 「桃太郎 ver.n」は、俺に新しい扉を開いてくれた。今はその先を模索してるんだ。

インタビューを終えて

Eirikの言葉には、ブラックメタル特有の冷徹さと、哲学的な探求心が共存していた。「桃太郎 ver.n」が彼に投げかけた問いは、単なる物語の枠を超え、彼自身の存在や音楽への向き合い方を再考させるものだったようだ。次回は、ベーシストのLars "Jernfot" Solbergへのインタビューで、彼の視点からこの物語がどう映ったのかを探る。

@jaquisova
年齢:ある、 性格:ある、特技:ない  どうにも思考がだだもれる。