それが良いものか悪いものかにかかわらず、いつからだって人間は変わることができるんだ、ということを実感できて面白いな、と思う。まあ、今回実感した変化は、少なくとも良いものではなさそうなんだけれども。
きっかけ
最近、一人でいる時間が減ったように思う。深夜まで誰かと話していたり、休日には出かけて遊んだりと、以前に比べて他人と関わる時間が長くなった。
だからなのだろうか。ある時、自分が一人でいる時にふと違和感を覚えてしまった。
「あれ、今日は誰とも話さなかったな」
少し前までは当たり前だったことに疑問を持つようになった。単独行動上等、一人の時間上等のスタイルだった僕が。誰かと長い時間一緒にいることにストレスを感じてしまうことがあった僕が。まあ、なんという変化か。
”他の人と関わる楽しさを知ったからなんじゃないか?”と心の中の僕が言う。
その通りだ、と思う。
インターネットの知り合いも、現実の友達も。皆とてもいい人で……訂正。
インターネットの知り合いは皆悪い人ではないし、現実の友達は性格がマジで終わっているけれども一緒にいて楽しい奴らばかりだ。
そういった人々とともに過ごす時間は、まあ、嫌なものではない。元々、一人が好きというだけで、他人が嫌いというわけでもないのだから。
”じゃあ、何も悪いことはないんじゃないか”と心の中の僕が言う。
それは違う、と思う。
このまま一人でいる時間が少なくなって、一人でいることに疑問を持つようになってしまうと、自分がひどく弱くなってしまったように感じるのだ。
やれ人間強度やらぼっち最高やらと抜かすつもりはないけれど、これまでの人生において、僕は長い事一人でいることに抵抗がない人間だった。
だって、自分の好きなことができるし。誰かに合わせてしまう必要もない。自分が窮屈になってしまうのは嫌だし、それなら一人で全く問題ない。そう考えてここまでやってきたつもりだ。
それがまあ、気づけばこんなふうになってしまって。まったく、なんという体たらく。ちょっとお前、調子に乗っているんじゃあないか?
”すいません、そのとおりです” と心の中の僕が言う。
そうですよね、すいません、と思う。
つまりはまあ、構われて調子に乗ってしまった結果、今の僕があるということなのだろう。なんとも情けない話だ。
これからどうする、という話
とはいえここに来て自分がこのような変化をしたというものは面白くもある。自分の性根というか、スタイルはもう変わらないものだと思っていたし、それを前提にキャラクターを作ってインターネットに住んできた。その前提が今、覆されたわけだ。僕は今、土台を崩されて非常にオロオロしている。
「こんなもの、僕のデータにはないぞ!」という言葉が実際に出かかってしまうくらいには想定外の出来事なのだ。いやはや、困ってしまった。犬のおまわりさんになってしまいそうだ。まあ、現状僕の立ち位置はこねこちゃんなのだが。
あと正直言ってしまえば、実際はあまり困っていない。だって、変わってしまったのなら、戻せばいいだけの話だからだ。一人でいる時間を増やし、自由に時間を使う。そして、インターネットをやめる(とても難しい)。それさえやれば、あっという間に元通りの僕になることができるだろう。
問題はインターネットがやめられないことなんだけれども。そこはそのうちきっと、未来の僕がなんとかすることを信じている。
頑張れ、未来の僕!現在の僕が、すごい応援してるぞ!