ナメクジ女

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わしは好き者であるから思いついた下衆はなんでも処する

人間の肌とか粘膜はだいたいぬめっこいものが好物でな

脳髄はそういう触りを喜ぶようにできている

特に摩羅だな、舌や瞼や尻の穴などもそうだ

ぬめいもの、ナメクジ、みんみず、どぜう

そんなものをたくさん捕まえてこさせてな

風呂にして入るのだが、けっこうな極楽地獄だよ

やつらがわしの肉の下でな、苦しそうにのたうつのだよ

それがまた強烈な電気で、わしの神経が痺れるようなのだ

おう、おう、おう

精をこすり出してやるとな、またいっそう身もだえて

わしにむしゃぶりついてくる

いやいや、そういう女がな、たまにおるという話だ

山深い湯治場で飯盛りしてるような女よ

@jd
そのへんのジャック・デリダ。