下地が薄いわりには悪くない調子で進んでいると思います。早くここを通り過ぎて結(🔞)に辿り着きたいです。
▼六花亭のバターサンド
夕食後の珈琲タイムにいただきました。
六花亭のバターサンドは小学生の時に『天使なんかじゃない』でその存在を知りました。修学旅行で北海道に向かう翠に、お母さんがお土産として頼んでいたのです。しかし翠はそれどころではなく買い忘れました。ぞんざいに「忘れた」と告げられた時のお母さんのショックの受けようを見て、「北海道には六花亭のバターサンドというおいしいお菓子があるんだ…」と幼心に思いました。
天ないには他にも印象的な食べ物があります。放課後、晃とドーナツを買いに行った時にチョコばかり注文する晃に「私はシナモンが食べたいのよぉ」と訴える翠や(その時のクマの小銭入れのかわいさも)、失恋した翠にケンが食べさせてくれたマスターのカレーや、予備校から帰ってきた翠が誰もいない家の台所で乱雑に食べたコーンフレークや、エピソードに紐づいた食べ物がたくさん記憶に刻まれています。
もちろん天ない以外の作品においても。『ぼくの地球を守って』で、輪くんが柊(土橋)を追い詰めながら風呂場で食べ始めた弁当とか、たまに思い出します。シリアスな場面なのに緊迫感を損なわずやたらに弁当がおいしそうに見えて、かなり好きなシーンです。ちゃんと唐揚げ(その手前のシーンで土橋が弟に「唐揚げも買っとけよ」と電話で指示していた)があるところも良い。ぼく地球はおでんとグラタンもよく覚えてます。
昔読んだ作品に出てきて「おいしそう」と思った食べ物について語るエッセイ本とか、いつか作ってみたいです。