二子目を授かったこととCOVIDが重なったのはもう3年前。「在宅」や「リモート」はとりたてて述べなくとも生活の根幹になっていた。
磁場が逆転した。季節は正反対となったが、衣替えは間に合っておらず、オフライン回帰の恩恵を享受しきれていない。
それ以前に描いた理想があったはず。自分はたどりつけたんだろうか。共にいた人たちは今どうしてるんだろう。
冬に先回りして、凝り固まって対策する気のない肩を「これは四十肩だ」と教えてもらう。既知の記号と体感が一致する。
他者の肌感覚から遠いところにいる。離されて、近づいて、触れそうなところでまた遠ざかる。
ほんとうに触れたら、それで何か解決するんだろうか。