庶民のベストバイ〜小説・漫画・本編〜

六秒
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公開:2025/12/29

逆張りしてたくせにふたつも記事を書いてるのは誰ですか? わたしです。

この記事は小説と漫画と本に特化したベストバイです! ベストバイといいつつ今年よかった本がたくさんあるので結構書いてる。まあ楽しいのでいいと思います。

年末年始のお供ともになるかは分からないが、興味を持ってくれたらうれしいです。今の時代どこかしらで無料試し読みができるので便利ですよねえ。ということで、やるぞ!


猫と紳士のティールーム(コミックゼノン)

漫画です。たしかTwitterで「レモンティーを美味しく飲みたい」みたいな話が試し読みで流れてきて、「おれもレモンティー苦手〜わかる〜」と思って何気なく読んだら面白くて一気に買った。超人見知りでシャイなイケオジが営む紅茶専門の喫茶店で起こるなんやかんやのお話しです。イケオジオーナーこと瀧さんが飼っているキームンくんというネコチャンがかわいい。比較的メインで出てくる片出さんと山田三姉妹が好きです。

昨今のやれ伏線だやれ考察だ、人が死に何かに襲われ残された者たちがもがき苦しみうんたらかんたら…………な漫画にやや疲労を感じはじめた脳にゆったりほっこりのんびり読める漫画がたいへんに沁みるわけです……。いや伏線考察たくさんの漫画もおもしろいですけどね!? でも疲れちゃうんだよ……何も考えずに読ませてくれよお………………マジで宇宙人ってなんのことですか芥見先生!?!!?!?(※呪術廻戦≡を読んでください)

あとこの漫画読んでると紅茶が飲みたくなります。折しも紅茶がおいしい季節、冬。紅茶を飲みたくなった結果LUPICIAにどハマりしてイベントにまで行ってしまい、先述のベストバイにチャイバッグが入りましたとさ。


ホテルメッツァペウラへようこそ(ハルタコミックス)

これも漫画です。連載誌はハルタ。ハルタいいよね。独特の世界観があって。メッツァペウラもハルタらしい漫画です。

日本から母親を探してフィンランド・ラップランド地方にやってきた青年が、とあるホテルの前で行き倒れたことから成り行きでホテルマンになり、いろんな人と触れ合いいろんななことを経験して頑張ったり成長したりおろおろ暴れたりするホッコリ漫画です。主人公でっかい和彫り背負ってるけどホッコリです。

久しぶりにジャケ買いした漫画なんですが、1巻のジャケを見て「ワーッッ金髪ベリショイケメンレディーだ! このイケメンレディーがホテルマンなのかな! ワーイ! 癖!」とウキウキで、 そりゃもうウキウキで買ったわけです。Kindleで。そしたらさあ。

金髪ショートヘアボーイだった……………………。

主人公、日本とフィンランドのミックスの17歳でした。おれの金髪ベリショイケメンレディーはいなかったが、そのかわり黒髪オン眉パッツンロングガールがいたのでよしとしました。ファビーかわいいよファビー!


嵐に舞うプシュケ(シルフコミックス)

これも漫画。私が大好きで大好きで大好きなおむ・ザ・ライス先生の新連載! pixivコミックで読んでます。(おそらく)総合大学の経済学部にいるちょこっとお金に余裕がない女の子卯野みつばちゃんが、(おそらく)学内生協で特盛ハンバーグ丼をめぐってバトル(?)した芸能一家・読者モデル・学内の大人気者、芸術学部油彩専攻の満谷怜のゼミ室をひょんなことからバイトとして掃除することになり……からはじまるあれやこれやの漫画です。ベースはラブコメ。

おむ先生の描くラブコメが毎回私の癖にズドンと刺さるのと、女の子がどの子も本当〜〜〜にかわいいので大好きな漫画です。隙あらばファンレターなどを送っている。最新のepi9がも〜〜〜本当に良すぎたので、ラブコメが好きな人はぜひ買うか、漫画アプリなどで1話試し読みを探してみてください。あとYoutubeにあるボイコミめっちゃよかった!!! 林鼓子さんと古川慎さん!!! 古川慎だよ?!?! あの声が好きな人はぜひ見てください。今後の更新もめっちゃ楽しみ。


鯨寄る浦 虎伏す野辺

これは小説。仕事の忙しさとか転職の忙しさとか転職後のストレスとかなんやかんやで小説が、というか文章がめっきり読めなくなっていたわたしが久しぶりに読めた小説でもある。表紙のイラストにめちゃくちゃ惹かれ、瀬戸先生の文体と作風と物語の雰囲気に惹かれ、一気に読んだ。海、動物、死についての、ちょっと薄暗いような、でも怖いわけではない物語たち。一遍一遍が比較的短くて通勤時間に読めたのもよかった。本業が書籍デザイナーな方だからか、商業小説だと思って一旦本屋で探して見つけられなかった。あとあとwebストアで買った。

こういう書き方をするとなんか語弊を与えるかもしれないが、瀬戸先生の本を読んだときに私はまず「小説って、文章ってこのくらい短くていいんだな」と思った。掌編小説のことはそれまでだって知っていたけど、なんか、なんか、物語ってちゃんと登場人物がいて、登場人物のバックボーンや関係性の説明があって、なにかが起こって、そのの起こったことの背景説明があって、伏線があって、それを回収して。そういうことをちゃんとしなきゃだめだという気持ちに勝手になっていたなあ、という気持ちになった。登場人物のバックボーンが語られないこともあるし、何も大きな事件が起こらないこともある。登場人物の生活の一部がそこだけ切り取られたような物語だけど、でもやっぱりそれはちゃんと物語なのだなと思えて、それがすごくよかった。

そんなかんじで久しぶりにたのしく読めたのがうれしくて、ついでにそういう気づきを勝手に得た結果久しぶりに趣味で小説を書くこともできるようになって、それがすごくすごくうれしくて、おれはただのいちファンでしかないくせに瀬戸先生のことを勝手に(本当に勝手に)「生まれてすぐ見た親鳥」のように思っている。いったい何を言っているんですか? おれにもよくわかりません。とりあえずめちゃくちゃファンだということです。

ところで、この文章はもしかすると瀬戸先生が読むかもしれない状態にある。もし読まれたら……そうですね、いったん土下座します。それでこの怪文書がゆるされるかは分からないが。

↓ここだとまだちょっと買えるかも


東京ホテル図鑑(学芸出版社)

これは本! 本というか画集? イラスト集と言った方が近いかもしれない。刊行は2023年だけど買ったのは今年なのでセーフ!

プライベートで行ったホテルをひたすら計測したり色を見て回ってスケッチしている遠藤慧さんという建築デザイナー兼イラストレーターさんのスケッチがた〜くさん見られる本! 建築のことはサッパリでもたいへんたのしく読めました。日本全国あちこちのホテルについて知れるのも面白いし、世界はこんなに色に溢れているんだなあと思えるのもよかった。あと、遠藤さんの描く料理の絵が……とてもよくて……。特にweb連載で描かれたパエリアの絵が大好き。

そもそも遠藤さんのことを知ったきっかけは「サインに使う金ペンを見つけるための書き比べツイート」がTLのおすすめに流れてきたことでしたが、字が……めちゃくちゃ好きだ…………となってメディア欄をひたすら遡ったのが懐かしいです。使っているペンを真似て買ってみたらなんかもうこのペンでしかしっくりくる字が書けなくなりました。uni signoの0.38です。おれはノック式のほうがすき。

わたしには人の字を収集したり、ちょっと筆跡を真似てみてたのしくなる癖があるんですが、遠藤さんの字は本当に……本当にすきで……あまりに好きなのでファンレターを送るときに「字がめちゃくちゃすきです」と書いた気がします。ファンレターは喜んでいただけてうれしかったです。

他にもいくつかweb連載があるが、それも見ててすごくたのしい。今年ポストカードブックが出るタイミングで個展にも行けて、直接ファンですと言えたのでとてもうれしかったです。これからもお身体に気をつけてご活躍ください。ファンです!!!!


なんか……書き終わってから思ったが、全体的に感情がだいぶ重い感じがする。でも好きなのでしょうがないですね。すみませんでした。どれもこれもすごく面白い本ばかりなので、ぜひ興味があったら調べてみてください。最小限ですがリンクは貼ったので検索性は高いよ、たぶん。

以上、今年のベストバイはおしまい! 2026年もよろしくお願いします。

@jikkurinikonda
じっくり煮込んだダンボール/趣味は発狂