「伝説のバンド」って言われるともう無くなったバンドみたいだな。とか思いましたが、映画の中で「フレディと共にクイーンは終わった」みたいな言葉が出て来て驚きました。クイーンってまだ現在進行形のバンドだと思っています。フレディ亡きあと(ジョンもいないけど)続いているのはひとえにブライアンとロジャーの人となり。と、(アダム・ランバートが付き合ってくれてるのもあります)バンドへの愛情じゃないかと思っているので、私としてはそのやさしさに甘えてクイーンはいつまでたっても現役でいると思っています。だいたい、ジョンがいないのですらなんとなく納得して、ジョンらしいし、クィーンらしいと思ってしまいます。映画の内容はフレディへの追悼なので観ていて切ないし、ちょくちょく出てくるデビッド・ボウィももういない。ジョージ・マイケルももういない。こうなれば、エルトン・ジョンには末永く幸せでいて欲しいと思うばかり。そして、あの頃のエイズの恐ろしさ。死への恐怖をどう乗り切ったのかは本人にしかわかりませんが、一緒に乗り越えたメンバーの心にもいろいろ残したのだろうと思うと今も続けていてくれる事に感謝しかありません。願わくばこのままクイーンがクイーンらしいバンドでいられますように。私は忠実なファンではないけれど、それでもつかず離れず好きでいると思います。
クイーンのクレジットになってからの曲は流し聞きが多く、曲名すら怪しいのですが、それはちゃんと聞くと苦しくなってしまうからと言うのはあります。クイーンバブルと言われる昨今ですが、そのおかげでフレディのドキュメンタリーを映画館で観られました。クイーンに夢中になったあの頃、周囲に話をする人がいなくて悲しかったけれど、今日、映画館にいた少なくない人は同じバンドを好きなんだなと心強かったです。