歴史
まず大雑把にパラダイムシフトを見てweb2に対してその次を想起させるようなweb3は何なのかを自分の中で整理したい(ここでは自分の中の解釈になる)
web1
HTML(Hyper Text Markup Language)を使ってインターネット上にセマンティックを持った文章を公開できるようになった。それをインターネットを使って閲覧できるようになった状態。ここでキーとなるインフラとしてはHTTPなどが当たるのかなと感じている(ただ僕の場合はすでにweb2がある時代に生まれているため歴史的な文脈や筆者の実感ではない)
web2
非同期処理やJavaScriptが活用できるようになってきて、文章というよりアプリケーションが増えた部分がパラダイムシフトに当たると考えている。キーとしてはXMLHttpRequestやブラウザのより手厚いJavaScriptのAPIサポートだと思っている。
web3
アプリケーション間の連携をより低レイヤーで扱えるようになった(プロトコルレイヤーで行うようになった)。またプロトコルレイヤーに対してチューリング完全にプログラミングができる状態になった。つまりインフラレイヤーに対してアプリケーションを載せるのではなく、インフラレイヤーをみんなが自分で作れるようになった。そのためその上(インフラレイヤー)にアプリケーションを作ることで連携をしやすくなるとか、デジタル資産を構築出来るようになってきている。これがFTに当たると考えている。またインフラレイヤーのアプリケーションをContract、それを使ったアプリケーションをdAppsといまは読んでいると感じている。またユーザー起点と言われる所以であるwalletベース認証などが行えるようになった。(これはweb3やブロックチェーンというより、暗号学の活用)
またこれらの情報をオープンになっていて改竄されてないことをブロックチェーンが担保している状態。キーとしてはブロックチェーン技術だと感じている。
web2と3のギャップ
インフラレイヤーを開発できるようになったのは良いが、今の多くのアプリケーションはweb2のプロトコルに乗っかって実装されているためweb3に載せ替えるのはギャップがある。例えば認証基盤はwalletベースになる方がweb3としては嬉しいがなかなか今の大きなアプリケーションがそこに対応するのはコスパが悪い。あとwallet自体を作るのが難しいと言う認識がある(実際はあんまり難しくないんだけどあまり聞き馴染みのない言葉が多いためユーザーの参入障壁が高い)
インターオペラビリティに関しても高いんだが、それはその他のアプリケーションが対応しているから実現できる未来なので、まずは有用なdAppsが必要だと感じている。
現在のweb3の活用事例
現在はマーケティングとして「web3」がバズワードにあるのでそれを広告とし使うみたいな文脈が多く散見されると感じている。
ただ上記のような使い方はWhy Blockchainの答えとしては正しくないと感じている。この自分の中のギャップは自分が思うブロックチェーン活用の未来とのギャップに起因すると思うのでもう少し理想、僕の中のユートピアを考えてからまた現実に戻ってきて、今何をするべきなのかを考えたい。
web3のユートピア
社会的な部分や経済圏のゲームチェンジャーとして活用されるのが良いと感じている。1番のバリューはそのデータがオープンなのでそこに価値を見出せると良いと考えている。
例えば以下のような部分と考えている
企業間取引の可視化(合意証明)
サプライチェーンの可視化(監査証明)
所有の概念の実装(Identity証明)
Outro
次世代webカンファレンスまで、まだ時間あるのでこの記事を自分の頭の整理としてもう少し思考を深めたい。当日まではWIP。