浪漫飛行

常温の日記
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初めてコストコに行った。食料品やお惣菜が全部美味しそうだけど全部「こんなに要らない」という感じだった。

ベーグルとマフィンを購入したらレジで「これは2パックセットでの販売なのでもう一個ずつ持ってきてください」と言われて衝撃を受ける。今我が家には信じられない量のベーグルとマフィンがあります。どうするんだこれ

義両親が何故かそれぞれコストコ会員になったらしく(貴族の遊び?)、わたしたちと旦那の弟さん一家というフルメンバーでの参戦となった。

義両親、喋りの勢いがすごいのでふたりともいっぺんに喋るし、仲が良いのかお父さんが言ったことと同じことを数分後にお母さんから聞いたりする。インターネットでよく見る大人ペンギンたちにめちゃくちゃ怒鳴られるペンギンの雛の画像みたいな気持ちになった。コストコの店内で。

旦那が「こうしてひとの話を聞かない俺が生まれたんだよね」と言っていて笑った。おしゃべりな夫婦のもとで育った息子、口数が少ないのに人の話も全然聞いていない。なるほどなと思った。喋る隙もないが聞いていても埒があかない。そりゃあそうなるのかもしれない。

買ってきたパンやおかずを義実家でもりもり食べて出てきてもまだ14時だった。朝早いと1日が長いね、と当たり前の会話をし、「天気もいいから海でも行ってみようか」と夫が提案してくれた。

コストコで買ってきた生鮮食品をまず家に置きに戻らなければならない。そのうえお腹がいっぱいなので眠すぎる。家で小一時間休んでからまた出かけよう。そう計画して一時帰宅した。わたしはちょっとだけ寝るね、と横になって「まばたき」をしたら……17時を過ぎていた。

えっ。17時だ。なんかもう薄暗い。

慌ててリビングに降りたら夫は「あ、起きた」「元気になった?」「じゃあ行くか」とわたしに言った。17時なのに。着いたら暗くなっちゃうかもしれないけどね。と言いながら玄関で靴を履いている。えー。もう無理だよとか言わないんだ。わたしが寝坊したのに。連れてってくれるんだ。起こしてくれてもよかったのに。もう暗いからやめようかって言ってくれてもよかったのに。

日の沈みかけた海はとてもきれいだった。

夫と出会ってからもう10年以上になる。その10年間、夫はわたしが思うわたしの「ダメなところ」をひとつひとつ肯定してきてくれた。たくさん許してくれた。わたしは本当にダメな人間で、口癖みたいに「こんなことしたら怒られちゃう」と言ってしまうことがある。誰かわからないけれど、この言動は誰かに怒られる。そういう根拠のないおそれをいつも「誰も怒らないよ」とやさしく訂正してくれる。

だから、なんだ、全然うまくまとまらないけれど。わたしが多少前向きに、多少自分を肯定できるようになりつつあるのは、この人のおかげなんだなと思う。以上。もう寝る。

あっ、タイトルはそんな車内で聴いていたラジオから流れてきた曲です。

@jouonnomizu
自分が見返して楽しむことを目的とした日記。 推しの話をたくさんしたい。