W16 2024.4.15 - 4.21 『ダブル・ライフ』 - 重心

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先週崩した体調をなんとか戻して、週末に高校時代からの友人達と旅行へ。いま群馬で働いている友人の企画で伊香保温泉→バスケットボール観戦という旅程だった。

ロープウェイで登った見晴台からの伊香保の眺め

夕方に高崎で集まり、バスに揺られて伊香保へ。伊香保には初めて行った。泊まったのは安さで選んだ旅館だったのだけれど、古いが手入れが行き届いていて、長くやっている分の気遣いがたくさんあってとても居心地の良い宿だった。また伊香保へ行く機会があったら同じ旅館に泊まりたい。

2日目の朝はランニングをしようと話していてウェアを持っていった。一応走りには出たのだけれど前の晩に飲み過ぎたせいで全く走れなかった。朝の空気を吸っただけでも心地良かったから、まあ良い。

バスケ観戦は、企画をしてくれた友人が群馬のBリーグのチームと仕事で関わりがあり旅程に加えられた。というか、それが旅行のメインとなっていた。太田市にあるアリーナはとても綺麗で、アリーナ内にあるLEDの巨大さは圧巻であった。

青山の体育館には何度かBリーグの試合を見に行ったことがあるのだけれど、これほどの設備はないので体験したことのない空間だった。言ってしまえば田舎なのだが、だからこそこういった設備を作りやすいのだろうし、そういった場所に月に何度か非日常空間を作り上げられるプロスポーツの価値を感じた。これは、サッカー観戦で地方クラブとのゲームに行った時にもよく感じることだ。

気の知れた友人たちとのんびりと過ごした週末は、最近までの忙しさとのギャップも相俟ってとても良いリフレッシュとなった。特に贅沢をしたわけでもないけれど、人と会ってコミュニケーションをとりながら過ごすことには計って示すことができない豊かさがある。酔っ払ってくだらない言い合いをしたのも含めて良かったな。なるべく人とたくさん会うようにしていこうと改めて思う旅行だった。


先週は4回+旅行中に数百メートル走って20.5kmのランニングをした。次週からは量を増やしていけそうだ。

映画『ダブル・ライフ』

若い中国人監督による作品。夫と心が離れていく妻が"レンタル夫"を借り、心がそちらに向いていくストーリー。観にいったのが公開日だったのもあり、監督・キャストのアフタートークがあった。

小さな作品で演出の拙さは少し気になるものの、芯の通ったストーリー展開で人間同士の関わり合いによる心情の変化がとてもよく表されている良作。

"重心"について語る台詞が印象的だった。重心は固まらず変化していくということを作品を通して伝えているのだと感じた。一つの重心にとどまり続けようとすると倒れてしまうので、今の自分に合った重心を見つけてバランスを取っていく。

自分が週末の旅行で感じたリフレッシュ感もこういったことなのかもしれない。同じところでいつの間にか固まってしまっていた重心が人に会って話して過ごすことで、別の位置に少し動いて心の安定感が増したような気がする。

次週

  • 観に行こうと思っていた『異人たち』を配偶者も観たいとのことで一緒に行ってくる

  • 公開を楽しみにしていた作品が週末にいくつか上映開始するので観にいく。やはりGWに合わせて豪華だ

  • 自サービスの改修と機能追加、LPのリニューアル作業に着手