連休明け、先週亡くなってしまった配偶者の叔父の葬儀があった。自分はお通夜だけ参列した。葬儀場はうちからは離れた場所で、義母は長い距離を歩くのが難しいので車椅子を使っての移動だったのだが、大雨が降ったし喪服を着ていたこともあってなかなか難儀した。
突然のことだったので全然実感が湧かなかったのだけれど、実際に遺体と対面してやっと亡くなってしまったことを理解できた感じだった。少し笑っているような表情に見えて、今にも喋り出しそうだった。もっと話したかったな。
どうか、安らかに。
梅雨が明けた。梅雨の間はそれほど雨が降らなかったような気がして、明けたも何もないだろうと思ったけれど、梅雨明けの宣言がされた日の晩にいつものランニングコースを走っていると、濃い緑の匂いが漂っていて「ああ、今日から夏だ」と感じられた。
今週は5kmを4回で20km走った。最近、腰痛が戻ってきてしまっていて、葬儀の時の慣れない靴での移動もあり少し悪化してきている。ランニングはなるべく止めたくないので、下半身フルサポートのコンプレッションタイツを購入した。たしかに腰の安定感が増して良い。だが、やはり暑い。メッシュ素材のものにしたけれど暑い。脱水症状を起こさないように気をつけなければ。これを機に思い切ってシューズもハイエンドモデルを注文した。こちらは来週届くので楽しみだ。
『未来』湊かなえ
オーディオブックで聴いた。のん(能年玲奈)の朗読が素晴らしかった。ここ数ヶ月は日常的にオーディオブックで小説を聴いていて、初めのうちは馴染みのある俳優の朗読が良いなと思っていたのだけれど、声優やナレーションを生業としている人たちの声による表現の幅広さを感じて、やはり声のプロは違うんだなと思うようになっていた。のんによる朗読は、やはりメインフィールドが俳優の人のもので声のプロが行なう声色の使い分けこそあまりないものの、それを補って余りある声の魅力があった。そういえば、『この世界の片隅に』での声の演技はとても素敵だった。特に、喜びの感情を言葉の中に込めるのが上手いなと思った。聴いているだけで少し笑顔になってしまうような声のトーンの変化が本当に魅力的だと思う。
声を聞くだけで少し幸せな気持ちにさせてくれる人って、少し考えてみても何人か思い浮かぶのだけれど、この気持ちが湧く要因ってなんなんだろう。聞くと苛立ってしまう声というのもあるが、それはなんとなく理由は分かる。自分自身の声は残念ながら後者だと思っている。
不幸の詰め合わせみたいな登場人物たちなのだが、それぞれにどこかで状況を変えられそうなポイントがあり、変えるためには誰かに助けを求めることだったり、誰かへ手を差し伸べる勇気だったりが必要となる。彼・彼女らは、それがなかなかできず、負のスパイラルから逃れられない。そうやって上手く助けを求められなかった人・上手く手を差し伸べられなかった人を繰り返し描いているけれど、うんざりとさせられることはなく、その筆力でぐいぐいと引き込まれ続ける。朗読の良さもまた、引き込まれる要因だった。
困った時に勇気を持って助けを求めること、困った人を見かけた時に勇気を持って手を差し伸べること。この二つが人にとってどれほど大きな影響をもたらす可能性があるかを、緻密に練られたストーリーを用いて伝えようとする作者の意思を強く感じる素晴らしい小説だった。
次週
2週続けて映画館に行かなかったので何か観に行こう。『お母さんが一緒』は必ず観なくてはならない
Jリーグが中断期間に入る。オリンピックは結構見ると思うからあまり退屈はしなさそうだ。
中断期間中に新しいサービスというかツールを作ろうと思っている。サッカーの配信サイトの動画に自分でキーモーメントを設定できるChrome拡張機能を作ろうと思っている。試合を何度も見返す人というのは少ないと思うのでかなりニッチな機能だ。まあ、自分が欲しいだけなんだけど。仕組みは問題なくできると踏んでいるが、実際どうだろうか。
停滞している運用中サービスの機能アップデートも進める。そろそろ価格改定も行うつもりなのでその準備もしなくてはならない