W22 2024.5.27 - 6.2 『碁盤斬り』

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5月が終わった。5月は125km走って6本の映画を観て4冊の本を読んだ。開発のテンションがどうにも上がらず、どうにかしたい。

どうにかしたいとか思いながら、発売日に購入したけれど仕事が立て込んできたタイミングで中断してしまった『ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム』を再開した。このゲームをやっていると、外を歩いている時にビルとか壁とかを見ると「あそこ、登れそうだな」と思ってしまう。

今週は料理のレパートリーを増やしたいと思い、旬の食材から大葉のジェノベーゼパスタを作ってしらすとプチトマトを乗せて食べた。簡単だけれどかなり美味しい。旬の魚ということで鯵を焼いたりもした。旬のもので検索をしてメニューを考えるとあまり迷わず決められて良い。

応援しているチームの試合が水曜日には国立競技場で、日曜日にはホームスタジアムであった。5月は毎週2試合ペースであったのでなんだか目まぐるしかった。週1試合くらいでいいんだけどな。

チルトレンズで撮るスタジアムの写真が自分の中でマンネリ化してきてしまっていて、もう少しレベルアップというか違った写真を撮ってみたい。誰に見せるというわけでもないのだけれど、場の空気感をうまく撮りたいという欲求がある。

6月は広島への旅行の予定がある。広島に行くのは初めてなので楽しみだ。

『碁盤斬り』

白石和彌監督、草彅剛主演の時代劇。白石監督作品は『凶悪』『ひとよ』が印象に残っている。

落語『柳田格之進』を基にした話。落語はたまに聴きに行くのだが、この演目は聴いた事がなかったので先にYouTubeで十代目金原亭馬生の噺を聴いてから映画を観た。落語でイメージを膨らませながら聴いた後に映画で具体的な絵が示されるという順番は結果として正解だったと思う。

ざっくりとまとめると、勤勉実直で正直過ぎるがゆえに主人から放逐されてしまった柳田格之進が囲碁仲間の萬屋との金銭に関する行き違いから萬屋の主人と奉公人の首を斬ることになるが、萬屋の主従が互いに「斬るならば私を」と相手を思いやる姿に心打たれ、首ではなく碁盤を斬るという人情噺だ。映画では柳田格之進が自らの正直すぎて堅い面に向き合い、心に柔らかさを得ていく成長物語のような趣きが与えられていると感じた。これは、2時間の映画で多くの登場人物を扱い人物描写の情報量が増えるからできることだと思う。

だから映画の方が優れているのかというと、そういうわけではなく落語には落語の、映画には映画の表現として優れた面がある。映画だから細かく複雑に描写できるところもあれば、落語だから聞く人の想像力を掻き立てられるところもある。また、落語は演じる落語家によって同じ演目でも様々なパターンが生まれ、それぞれ固有の噺が出来上がり、基本はライブであるから同じ人が演じる同じ噺でも会場や季節や詰んだ経験によって変化する。面白い。

もっと落語を聴きにいきたいなと思ったし、この作品の落語の広げ方はとても好感が持てて、こういった落語を基にした作品がもっと増えて欲しいなとも思った。良い映画だった。

次週

  • 6月になったのを機に開発作業にしっかり向き合いたい

  • いんげん、オクラ、みょうが、ゴーヤあたりで料理を作る

  • 楽しみにしていた『違国日記』の映画が公開されるので公開日に行きたい

  • 『マッドマックス:フュリオサ』をIMAXで観る。評判が良くて楽しみだ。なるべく良い席を取りたい。

  • 『不死身ラヴァーズ』の上映がそろそろ終わりそうなので、余裕があれば