この記事を読んでいろいろ思うことがあったので書き残しておく。何となく未経験エンジニアや初学者が陥ってしまいそうな思考だなと感じた。
技術記事と自分の評価
技術記事を書く理由は人それぞれだろう。私は以下のような理由。
やったことの記憶の定着のために書く
文章を書く練習
やったことを後で振り返りやすいようにまとめとく
誰かの役に立てばいいなというおせっかい
なんだかんだいいねで承認欲求満たしたい
界隈で認知されたい
自分のスキルの証明
やったことをやったままにしないで記事にまとめておくことで理解度が上がるのと後で見返しやすいというのが一番大きな理由。
あとは誰かの役にたっていいねもらえればいいなという承認欲求駆動で書いたら一応Twitterで公開してるけどそもそもそんなにフォロワーいないからそんなに効果ない。記事の内容が純粋に良くないという可能性には蓋をしておく。(でも最近書いたPBTの記事はめちゃくちゃ頑張ったからもっといいねついてもいいんじゃないかとか思っちゃう)
最後の自分のスキルの証明のところで思うのがカジュアル面談とかガチ面談でわたしがアピールできるのが技術記事で公開してきた技術たちなんだけどほとんど中身は見られることはない。GitHubのURLもリンク貼ってるけどたぶんちゃんと見られたことはない。リンクを貼ったZennの記事でも技術記事を書いても自分の評価に影響があるわけではなく、技術記事を書くことが無駄に感じてると言っている。
結局エンジニアを評価する人たちはそのエンジニアが今までに組織内外でどんだけインパクトのあることをやってきたかということの方が知りたいんだと思う。技術記事を書いてることがまったく評価されないわけではないと思うけど技術記事を書いてアウトプットしてるんだー以上の印象はほとんどの場合与えられないだろう。
じゃあ本業頑張れよとも言われそうだけど例えばわたしはここ最近Goしか書いてないけど実務経験は半年もない。もし、実務経験しか見られないとGo半年以下の初学者と判断されてしまいそうだけどここ最近の技術記事の内容はほとんどGoが絡んでることが多い。どちらかといえば実務よりも技術記事の方を見てほしい。
本業アピールできるように頑張るのが大事なんだけど本業以外でやったことももう少しアピールできるといいなーというお気持ち。
そもそも、エンジニアの技術力を評価することの難しさは今までにけっこう議論されてきたと思う。エンジニアがどれだけのことができるのかを判断するにはそのエンジニアが大事にしてることやどういう思考をするのかやどのように技術判断をするかやどのようにコーディングするかや組織、チーム内でどのような振る舞いをするかなどみっちりお話をして一緒にしばらく働かないとわからないだろう。
自分のエンジニアとしての技術力の証明を今まで書いてきた技術記事でできるという考えを捨てた方が良さそうだ。ちゃんとみっちり目を通してもらえれば自分の技術力とやらを少しはわかってもらえるかもしれないがそんなにみっちり見てくれるほどみんな暇じゃない。
自分のために書いてるという理由といいねもらえたら嬉しいなーくらいでゆるく続けていったほうが幸せに生きれると思う。
Zennの記事の人のように、わたしもそうだがあまり技術記事の効果に期待しすぎると思ったような効果がでなくてやる気なくなっちゃうしプログラミングを純粋に楽しめなくなりそう。
人に認めてもらうにはどうすればいいか
最近思うのは人を見る時その人の看板を見ることが多い。メガベンチャーでテックリードやってる人だとか、有名OSSのコントリビュートしてる人だとか、イベントやカンファレンスでよく登壇してる人だとか、あの本を出版した人だとかそんなようなやつ。もともと、人間はあの人は大企業に勤めてるとかいい車のってるだとかそのようなどうでもいいことで人を評価しがちだ。
エンジニアに関しては前述したようにその人の技術力を証明するのは難しく、上に挙げたような看板でその人の技術力をざっくり評価してしまうことが多いのではないだろうか。というかそれしか評価のしようがない。
これはよく錯覚資産と呼ばれるものを指してるとも言える。自分のキャリアを考えた時このような看板や肩書きがないとできるエンジニアとしてまわりは見てくれないので、キャリアについて悩みまくると錯覚資産を得ることが最優先になってしまう気がする。
それでいい人はいいけど、そのような錯覚資産は自分で主体的に努力して動いていかないと手に入らない。業界で認知されたり、評価してもらえるようになるにはとっても大変ということだ。
わたしはもともと新卒で大企業の営業職を長らくやっていたが、大企業のいいところも悪いところ一応見てきた。一番あわなかったのが新卒で出世コースを進むには何だかんだ人脈とゴマスリが必須ということ。反抗期のわたしは純粋な営業成績で評価されないのがまじでくそだと思ってた。
IT業界はそんな古臭いことはないと思うけど組織が大きくなれば多少の社内政治というか根回しというかそういう組織内で生き残るスキルがIT業界でも求められるだろう。
せっかくそういう組織的なしがらみから解放されたくてエンジニアになったのだから心すり減らしてそういうことやらなくてもいいかなというのが最近のお気持ち。だいたい、錯覚資産を求めて業界認知されようとするとそういう組織的なサバイバルスキルとかが求められる。
単純に周りを巻き込んで何かやったり、人前に出たりというのが苦手なだけだけど。
プログラミングを楽しむこと
負け犬の遠吠え論っぽいけどプログラミングは楽しいし好きだから、自分の知的好奇心の趣くままに楽しく成長しつづけた先にキャリアはできていくんじゃないかなと思うようにしてる。てかそうなってくれないと将来困る。
そうやって成長を止めなければいつかメガベンチャーで働けるくらいのスキル証明ができるようになるかもしれないし、どこかのカンファレンスで登壇できる未来もあるかもしれない。
あんまり、まわりや界隈の評価を気にしすぎると病むしプログラミング自体楽しめなくなってしまいそう。