このブログは Regional Scrum Gathering Tokyo & Scrum Fest Advent Calendar 2024 の7日目の記事です。
6日目はPiro.Takaharaさんのスクフェス神奈川の運営や各地のスクフェスに参加した話でした!
自己紹介
フリーランスでエンジニアをやっています。まつしたです。
支援先のチームビルディングに悩みアジャイルの世界に足を踏み入れたのが2019年なので、ぺーぺーとしてアジャイルコミュニティを盛り上げるために勤しんでいます。
RSGTは2021年から毎年ボランティアスタッフとして参加しています。
XP祭りも2021年から毎年スタッフ参加をしています。
カンファレンス以外では ScrumMaster'sNight! / ScrumDeveloper'sNight! というOSTのコミュニティを運営しています。
XP祭りは日本の伝統的なお祭り
実はXP祭りは22年の歴史を持つエクストリームプログラミング(XP)を冠する日本の伝統的なお祭りです。
まだ4年ほどしか関わっていない私が語るのもおこがましい話ではあるのですが、私はXP祭りが大好きでもっと多くの人に気軽に参加して貰いたいと思っているので、このAdvent Calendarに参加しました。
XP祭りは2002年7月8日に第一回が行われました。
こちらはオブジェクトクラブに残る開催概要のメールです。
RSGTは永瀬さんのブログによると第一回が2011年になるそうですので、歴史だけで言えばXP祭りの方が古いのですが、上記の開催概要を見ると 梅澤真史さんの「Scrumの紹介とXPへの適用」が含まれており、ScrumとXPが強い関係性を持って日本のアジャイルコミュニティを発展させてきたことがうかがえます。
この時行われたライトニング・トークは、PerlのコミュニティとRubyのコミュニティに続く日本で三番目に行われたLTだそうです。今でも毎年行われているLTはXP祭りの強いセンターの一つとして祭りを盛り上げてくれています。
アジャイルコミュニティとXP周辺の歴史については、2022年のキーノートで懸田剛さんがお話してくださっていますので興味がある方はご覧ください。日本初の〜というフレーズが沢山出てきて面白いです。
https://www.docswell.com/s/tkskkd/5MN4XZ-journey-of-xp-xpjug2022
XP祭りのどこが好きか
スクラムコミュニティはコロナ禍の収束ととともにオンサイトへと中心を移していますが、XP祭りは2024年でもオンラインが中心でした。
XP祭りはフルオープンをモットーにしており、参加はもちろんのこと登壇についても基本的に断ることはしません。(LTやビブリオバトルは枠があります)
オフラインでの参加や登壇のハードルが下がったため、2024年の参加者は登録数で450名、登壇は11トラック53セッションを数えました。
XP祭りは毎年同じDiscordサーバをオープンに利用しているため、参加登録をせずに参加している方もいらっしゃった様です。
コロナ禍になる前のリアル会場での参加者は280名、登壇が6会場25セッションだったことを考えると、フルオープンのモットーがオンラインでより強化された様にも見えます。
セッションが増えたことにより、発表の幅も広がった様に感じます。スクラムカンファレンスが採択しにくいであろうエンジニアリングや開発者のプラクティスについても、XPはむしろそれを中心となる活動としているのでハードルが低いです。
小さなこだわりについての話でも気軽に話していただいて構いませんし、エクストリームなことをやってやったぞという話などもあったりします。
ちょっとした実験的なワークショップなどもありますし、LTはひとくせもふたくせもあっていつも盛り上がります。
そんな荒っぽさをなにより私自身が楽しく享受させていただいています。
XPのみならず、スクラムでも開発者ロールはSM/POよりも人が多いので、いろいろなよもやま話がたくさん眠っているはずなのです。次回のXP祭りでもそんな開発者達によるセッションがたくさん寄せられる事を楽しみにしています。
XP祭りは運営もフルオープンで省エネ
そんなスケールしてしまったXP祭りではありますが、運営は比較的省エネで開催されています。
伝統的なお祭りなので第1回から運営に参加されている長老的な方もいらっしゃるのですが、実行委員会自体は毎年一月に公募しなおされ、新陳代謝が良いので毎年半分近くは初めてスタッフをされる方だったりします。
月に1回、直前でも月に2回程度の打ち合わせのみで本番を迎えますので、当日になるまではそこまで大変なことはありません。
2023年はうっかりはりきってしまって、コロナ明けにビブリオバトルの運営・トラックオーナー・登壇と三足の草鞋を履いてしまったため当日疲れてしまいましたが、2024年はトラックオーナーをしながら登壇をするくらいにしたことで当日も祭りを十二分に楽しむことができました。
毎年一月に公募をしていますので、カンファレンスの裏側に興味があれば覗いてみてはいかがでしょうか?Xのアカウントをフォローしておくと良いと思います。
一般社団法人スクラムギャザリング東京実行委員会様への感謝
RSGTの運営母体である一般社団法人スクラムギャザリング東京実行委員会様には、
オンライン登壇用のZoomの提供
録画動画の公開
でお世話になっております。いつもご支援ありがとうございます。
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XP祭りの話を書いてみました!
明日のAdvent Calendarは原田さん(二回目)のスクラムフェス神奈川のオーガナイザーとして考えていることです!楽しみですね!