久し振りに音楽をちゃんと聞いた

k4segawa
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Spotifyで音楽聞くようになってから、好きなアーティストのアルバムを一枚通して聞くようなことが減って、自動生成されるプレイリストをザッピングして引っかかったやつをお気に入りにためてくような感じになっていた。それはそれで、今までのやり方では出会えなかっただろうなという曲とかも聞けてすごく良いのだけど、体験にストーリー性が無いというか、自分で新曲とか知らないアーティストを探しにいくことがなくなって、サジェストされるものをただ受け身で聞くだけになって、自分の音楽に対する積極性みたいなものは徐々に下がっていた気がする。

大体ここ4年くらいそんな感じだったのだが、ふと昔よく聞いてた曲が聞きたくなって、インストールするだけしてセッティングしてなかったMusicBeeという再生ソフトを開いてみた。大学生の頃とかは大学からの帰り道にTSUTAYAに寄って気になるアルバムをたくさん借りていて、多分5枚で1000円とかすごく安かったと思うけど、それを一生懸命リッピングして、アートワークとかアーティストとかの情報をファイルにタグ付けするという作業をよくやってたので、音源は手元にわりとたくさんある。それをまたスマホに移動させたりSDカードに入れたりするのがだいぶ面倒で、それでSpotifyが音楽鑑賞のメインになっていった訳だが、なんとGoogle Driveに置いてあった音源が、MusicBeeでGドライブをスキャンさせるだけでPCで聞けるということを発見して、自分にとっては相当なブレイクスルーであった。昔オーディオ関係の情報をネットで調べていた頃は、音源をNASに置いてPCから聞けるぜみたいなのがイケてるオーディオファンの嗜みみたいな感じだった印象なのだけど、それが今は超簡単に実現できると分かって一人でめっちゃ盛り上がっていた。

そんなこんなで久し振りに自分の持ってる音源を聞いてみたら、思いがけずめちゃくちゃ感触が良くてちょっとびっくりした。第一印象は「なんかわからんけどめっちゃいい曲だな」という感じで、よくよく聞いていると、どうやらSpotifyで聞いてるのより音が良さそうな気がする。最初はプラシーボかなと思ったが、同じ曲を聴き比べてみると、ボーカルは差が少ないのだけど、楽器にフォーカスして聞くと響きの量が明らかに多いのが分かって、そこで、そういえばSpotifyではいつもMP3の音源を聞いていたんだなと思い至った。MP3はCDの音源よりだいぶ情報量が落とされていて、昔聴き比べしたときもはっきり差を感じたことがあったので、腑に落ちるとともに、この少しの差でこんなに音楽的な感動に差があるんだなと驚いた。

そんなことが数日前あって、それからはずっと手元の音楽を聞いている。音がきめ細かくなって解像度が上がったので、どの曲を聞いても触感がより感じられて、以前の受け身感というか、聞き流れる感が減った気がする。こうなると、Spotifyで発見して気に入って聞いていたあの曲たちをこのクオリティで聞いたらどうなるんだろうという期待が湧いてくる。ということでちょっと音源を探しにいってくる。

@k4segawa
プログラミングとかゲームとか音楽とか