【2024.1】読書記録

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まひるの月を追いかけて-恩田陸(☆☆☆)

「木洩れ日に泳ぐ魚」っぽい。序盤はミステリーぽくて後半から邦画風ロードノベル。2周目は別に読まんでもいいかも。恩田陸!って感じめちゃくちゃする。1日で一気に読んだけど汽車の中とか旅行先とかでちまちま読みたい雰囲気の作風。

木になった亜沙-今村夏子(☆☆☆)

どうでもいいけど今村夏子の本が好きな人って今村夏子作品的な幼少期(そんなもんほとんどない)を過ごしてないイメージある。ファッションサブカル的な。それはそれとして、犯罪性(というかマイノリティー)に対するあくまで自然でフラットな描写は全然好き。

満顔-米澤穂信(☆☆☆☆)

柘榴、万灯、関守が特に面白かった。サイコパス診断のサイコパスの方の回答を詰めたみたいなミステリー。その先がめちゃくちゃ気になる状態で話が終わるのが良い。万灯読んでるときVIVANTみたいな話やなーって思ってたけどVIVANTはまだ1話しか見てない。

炉辺の風おと-梨木香歩(☆☆☆)

新聞掲載のエッセイ集。冬の薄暗い山奥の美しさって感じ。小説家のエッセイ特有の限りなく非日常に近い日常ってめちゃくちゃ憧れるー、、私も隠居したら山奥の家で細々と暮らしたいよ。あと5年後くらいに読み返したい。

すいかの匂い-江國香織(☆☆☆☆)

江國香織の少女小説って何気に初めて読んだ気がするし、今まで読んだ中でこれがいちばんタイプかも。「すいかの匂い」「蕗子さん」あたりが好きだった。なんか雰囲気光が死んだ夏ぽいなー。

好きな小説のジャンルが純文学ということに気づいたのって本当に最近なんですけど、純文学を活字で読むのって代え難い良さがある。気が向いた時にオーディブルで江國香織の短編集を聞いてるけど、なにひとつ内容が頭に入ってこないので…

このままだと仲野太賀のポッドキャストで海外旅行と喫煙所の話してんのをひたすら聞くだけの人になってしまうため、いい加減オーディブルの上手い聞き方を模索したい。月1500円ってなかなか侮れんし。

家族じまい-桜木紫乃(☆☆☆)

いつもの選本から趣向変えてみようと思って買った。ような気がする。40代~あたりの自分だったら絶対キツすぎて読めなかったと思うので、20代の今に読んどいてよかったとは思う。

アーモンド入りチョコレートのワルツ-森絵都(☆☆☆)

成人してからはじめて読んだ森絵都。限りなく児童文学に近いけどそうでもないよなーって言おうとして検索かけてみたら全然児童文学で刊行されててウケた。森絵都だしそらそうか。

あまりにも端的すぎてそこまで的を得ていない煽り文。「心をきゅんとさせる」では到底片付けられない、(存在しない)ノスタルジーを感じさせていただきました。思い出のマーニーとかミス・ペレグリンと奇妙なこどもたちとか、あのへんの外国文学をもう1回読みたくなってきた。

@k869
日記