コミティアから一月ほど経ったので作品の記録を残す。
今の世の中で作品を残す意味とか色々考えちゃって
散々悩んだけど結局
「芸術家が作品を残せなくなって、でもまた作品を作りたいと思うまでの過程の話」とした。一番最初に物語の終わりを決めていたんだけど
当時の制作ノートには以下のように書いてある↓
思い出した。
ある人にとってそれは空気であり
ある人にとってはリズムや鼓動で、
質感であり、自然であり、光であり
私にとっては色彩だった。
上の文章は作品内で使ってないけど、
大事と思う瞬間が主人公が記録する(見る)時間と場所の交差する点に
わずかに存在していて、それを作品として残すことが彼女の芸術だったのだと思う。
if(you)の世界では
ユニークな値を持てば持つほど、それは痛みに変換される。
nullでいることは、自分の中に値を持たないということで
個人としての特別な考えやこだわりを持つことをやめている。
そのためnullの選択は彼女の外側にいるplayerによって操作されているように見える。
値を持たない変数は他に何も渡せない。
手紙を届けるにも受け取るにも、彼女は彼女でなくてはならない。
エルスに本当に言葉を届けるには
else if (you){...次の処理...}
の分岐に入らなくてはならずyouという変数はnullではだめだった。
nullが痛みと共に自分自身というユニークな値を受け入れるのは
エルスが世界の色彩を見せてくれたから。
nullは心に残った瞬間を作品に残したいと心の底で感じていて、
だから真実を知って傷ついて一度心は死んでしまったけど
芸術家としての心がまだ息づいていたので
混沌の中に再び飛び込んで行くことができる。
そんな感じのことを考えて作っていた。
initで初期化されて新しい処理が始まる。
それがどういったプログラムなのかはまだ誰も知らないので
彼女たちがどうなるのか私も知らない。
以下映画小ネタ
・「ともに生きよう」は『81/2』から
・「どうやってここに入った」→「想像力を使って」
というのは『リミッツ・オブ・コントロール』から
・マッチが価値を持っているのは『不思議惑星キン・ザ・ザ』から
・マッチ箱をカフェで交換するやりとり
『リミッツ・オブ・コントロール』から
それ以外の小ネタ
映画雑誌に出てくる『塔』と『PLANET NO.6666』それぞれ自分が過去書いたシナリオから。

作業中に聞いていた曲