僕は何かを継続することが苦手。
勉強も、運動も、「よし、やろう」って思ったことはだいたい3日も続かない。
いろんなことに興味を示して、いろんなことをやってみたい性格だけど、いざやってみたらすぐ飽きる。
なんでだろ。ちょっと悲しい。
そういえば僕は幼少期にまったく漫画を読んでこなかった。
大人になってから、周りの人と話がなかなか合わなくて寂しい思いをすることがよくあって、日本人としての義務教育を受けてこなかったような感じがして結構コンプレックスだった。
「じゃあ今からでも読めばいいじゃん!」
僕とは真逆で漫画が大好きな妻に出会った当時、そんな自分の話をしたら彼女は実家から鋼の錬金術師を全巻持ってきてくれた。
「ストーリーも面白いし、伏線の回収が美しすぎるし、なにより人生の大切なことはここで学んだ。」
なにそれ面白そうじゃん。僕は読み始めた。
あれからもう2年くらい。僕はまだ鋼の錬金術師の結末を知らない。
後ろを振り向けば、「ストーリーも面白いし、伏線の回収が美しすぎるし、なにより人生の大切なことを学べる」はずの漫画が静かに本棚に並んでいる。手に取ってもらうのを今か今かと待っている。でも僕はその途中までしか読めていない。
「なんで途中で読むのを止められるの?続きが気になってしょうがなくない?」
友達に言われた。いやほんとそれ。自分でもびっくり。
その続きが気になっていないわけではない。たしかにとても面白いと思いながら読み進めていた。でもどこかで、次の巻に手を伸ばさなくなっていた。
僕は漫画を読むことも続かないのか。悲しい人間だ。
でもなんかこう、少し満足感があった。
それは幼少期に通ってこなかった「漫画を読む」ことが、やっとできたことに対する満足感だ。
あぁ、なるほど。わかった。
僕がいろいろなことが続かないのは、「それを体験できた」ことで一旦満足してしまうからだ。
好奇心は旺盛なので、新しいこと、新しいものにはすぐに手を出してしまう。でもそれを体験することで、僕は満足して落ち着いてしまうんだ。
やっと自分のことがわかった気がする。
ぜんぜんいいじゃん。こんな生き方も悪くない。
とはいえ寂しいことに変わりはないな。
なにかを継続した先にある達成感みたいなものも味わってみたいな。
いつか本当に心からのめり込んで、一度体験しただけでは満足しきらないものに出会えたら、とても幸せだな。
そう思いながら、気になって登録したサービスで初めての投稿をする僕なのでした。