拡張の度にクエストは全部消化しているが、特にその中でもロールクエストはとても楽しみにしている。とは言え自分の好みに合うかどうかは別問題で「すごく良かった!」というやつもあれば「う~ん…」なやつもあるが、どちらにしろいい思い出になるので、大まかなあらすじと感想を書いていきたいと思う。ロールクエ全てに共通して、Lv90から始まりレベルが2上がる毎に続きが出て、Lv100で終わるので全部で6話構成。以下は自分がプレイした順です。
※注意:全てに亘ってネタバレです。未クリアの方は読まないことをお勧めします。
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始まり
自称、悪の秘密結社「自由の扉」が「ヘッヘッヘ…今から悪だくみするぜ!」って堂々と話してたよ、ってトライヨラのシャバーブチェの主人が教えてくれる。何でも、祭器という優れものアイテムを盗んで各地で悪いことしようぜということらしい。ネタかと思ったらその後各地で実際に被害が出て、祭器奪還の為冒険者に手を貸して欲しいと頼んでくる流れ。
自称しちゃう辺りお茶目さんか?と感じたけど、やってることは割としっかり迷惑行為なのでちっともお茶目じゃなかった。
メレー
相方はヴィエラ♀。何にでも変化できる祭器を盗まれた。途中からメガネをかけるのだが、ファッションアクセサリーでヴィエラもロスガルもメガネをかけれるようになったから思い付いたクエなのかも知れない。
犯人の逃亡先はクガネ。元忍者で謀担当だった故に人を騙し人の本性を暴くのがすっかり楽しくなってしまい、今回もそれをやりたいが為に祭器を使う。この辺の動機は何となく分からないでもない。人間、ふつーは本性を堂々と晒しては生きてないから、そういうの見て「やっぱ人間なんだ」って安心するというか。
3話続けて相方の弓がヘタクソな表現があるのだが、流石にそんだけ同じパターンなのはどうなの?と感じた。うぺぺが災難だったのは面白かったからいいけど…。あと見どころは、頬を赤らめるサドゥが見られるところ。かなり貴重故か騙されるマグナイはチョロ過ぎて…流石です兄者!それと「ヒエンの偽物が出たけどユウギリが即看破した」(ユウギリとは書いてないけど、ユウギリしかいない)っていうところ。めっちゃ美味しい!!…にしても、この犯人やたらとヒエンの悪評を流そうとしてくるのでヒエンに恨みでもあるんかと思ったけど、単にトップだから分かりやすく扇動する為だけだったっぽい。元謀担当やろ?もうちょい頭捻って考えては…?
レンジ
相方はマムージャ(フビゴ族)♀、っていうかギャル。戦闘は出来ないので、フィールドの外から薬品ぱりんぱりんして健気に回復してくれる。陽キャでコミュ強なので関わった皆が絆されてしまう。かく言う自分もそのキュートさにちょっとやられたが、ラマチをギャルにしたっぽい感じなので苦手な人は苦手かも知れん。めっちゃかったい防御シールドを張れる祭器を盗まれた。
犯人の逃亡先はアラミゴ方面。こんなことでも無いとアラミゴになかなか来ないので、ラールガーズリーチ懐かしかったです。そして早い段階から、犯人自ら接近してこっちを騙そうとしてくる。残念ながらしれっと現れた時点で「こいつ犯人やん」って即分かったけど。「怯弱」っていう冠がつくだけあって逃げ足が速く、これまた続けて逃げられる…ここ何とか他の展開にならんかったんか。その犯人の動機は「今まで虐げられてきたから今度はおまえらを虐げる! 」って言い続けるだけで、過去にどういう経緯があってそうなったか等は分からなかった。この辺りはちゃんと表現してもらわないと何の共感もできないので残念。あと、でかい兵器使ってアラミゴ攻めてきたけど、その前に分かってたんならリセなりラウバーンなりに言いなよ、とは感じた。ウチの子めっちゃ顔パスだし、そもそももう間に合わないって感じでもなかったのに…どうしてその辺スルーした?せめてちょっとでも、リセかラウバーンが話聞きました~的に名前を出したり、騒動を収めた後にちょこっと出てきたり、は出来なかったのかな?
タンク
相方はミドラン♂。睡眠欲を吸ってそれを別の人に移すという祭器を盗まれた。吸われた側はずっと起きていられるが、移された側は当然眠りこけることになり、その移す対象を狙って「ほれ寝ろ!」って眠らせることも出来る。数話後に依頼してきた人も後で合流するが、このパターンは初だと思う。二人の仲良しが微笑ましく、とてもによによします。
犯人の逃亡先はイシュガルド。クエを依頼した人も相方も寒い地方の出身で服が完全耐寒仕様故に、暑い場所でなくて良かったね…という気持ち。神殿騎士団が集中して狙われるが、「民を騒がせたくないし、今回の事件は祭器の所為って広めるんじゃなくて、我々の怠慢ってことにしとくよ」って判断した神殿騎士団偉い。ちゃんと民のこと考えてる。
これも珍しく種族差のある台詞があって、ウチの子(オスッテ)は「尻尾生やした坊や」だったと思う。これ、アウラだと「鱗」かな、うっさなら「耳が長い」かな、と想像できるが、ミドランだと単に「坊や」「お嬢ちゃん」なんだろうか。ハイランなら「ムキムキ」か?種族差のある台詞って珍しいので全部見たい。
というかアイメリクが深く眠らされてピンチに陥ったところをニャンが助けに来る展開はなかったんですか???
ヒーラー
相方はハイラン♀。毒を付与するもしくは無毒化する祭器を盗まれた。使いこなせば毒の種類が増えていくが、所詮「毒」なのでエスナ一発で即治る。ただヒラ当人が食らうことも勿論あり、詠唱に支障がある毒だと当然治せない。
犯人の逃亡先はリムサだが、あの辺り一帯が舞台になる。珍味クエのヴェイスケートとブレイフロクスが出てくるので懐かしかった。たまにこうやって過去の人にも出てきて欲しい。
これも毎回犯人が煙玉で逃げる演出があるんだけど、いい加減それの対策もしときな?という気持ちになった。最後もそれでええんかい!っていう終わり方をする…祭器無かったら何も出来ない奴らなのは同意なんだけども、仮に持ったまま吹っ飛ばされてたらどうしたんだろう。そしてこの犯人、純粋な悪意から来るイタズラで毒を振り撒く。「純粋な悪意」って結構厄介なのでこれはアリだなと感じた。でも何故2人組だったか、どうして組むことになったのか、その辺の経緯がいつか分かると嬉しい。
このクエではプレイヤーである英雄のことを知らない一般の冒険者が出てきて、「強そうとは思ってたけど、有名人なんだってな~」風に言われる。ウチの子に限って言うなら、こういう風に一般人扱いしてくれるのは嬉しいんじゃないだろうかと感じた。だからトラル大陸でも「王女の付き人」として注目を集めても「あの英雄」とは思われてなかった訳で、そういう意味でも当人は楽しんでいたかも知れないな、と思った。
キャスター
相方はメスッテ。メスッテってウチの子達の中には居ない(幻想薬割った時ごく稀にメスッテになることがある程度)のでようやく知ったが、グラフィックアップデートであんなに瞳がうるうるきゅるんになってるとは。オスッテも結構うるうるしてるなと感じたが、メスッテのうるうる度合いはそれを凌駕してた。そして行儀が良く、周囲へは丁寧語で話すのが好感度高かった。大体皆ざっくばらんだからな。
祭器は何の効果があるのか不明。なので、効果の調査と奪還を兼ねるという斬新な切り口だった。これ最後にやったのは良かった、今までが全部効果分かっていたので、次は何かな~と楽しみにしているところを裏切られたので。
犯人の逃亡先はラザハン。トライヨラからラザハンって相当に遠い…犯人よくここまで盗みに来たな。そしてパッチ6.1でニャンに地図買わせた商人が出てくる。確かにヒラで「たまにこうやって過去の人にも出てきて欲しい」とは言ったけど、よりによってコイツ…?という気持ち。もうちょいさぁ…ニッダーナさんとかマトシャとかもおるやん。
犯人は所謂「ボンボン」で、実家が金持ちだったが性格歪んでたので金持たせて追い出されたらしい。自分凄い!ドヤ!そんな俺見て見て!ってしたいが為に祭器を使って人心を集めようとするが、そもそも性格歪んでるので集まってきた人達すらもドン引きして離れていく。こういうタイプも現実に居そうで、ヒラの敵と同じくただただ純粋に本心から「自分は皆から愛されるべき」って思ってるから本当に性質が悪い。こんな子持ったお父さん気の毒過ぎんか。
まとめ
前回の暁月と違って、全体的にコミカル路線を押し出してるんだろうなと全部終わった後で気付いた。暁月が「偽神獣」という人命に直結する危機だったこともあって、各国ともふざけてる場合じゃないから当然シリアスなストーリーだったけど、黄金がそもそも「ヒカセンの夏休み」方針だからかも知れない。コミカル、別に嫌いじゃないけど要するにヒルディみたいなもんだし、好みは分かれそう。自分は、ヒルディに関してはそういうもんだと事前に分かって楽しんでるからいいけど、ロールクエでそれやるかぁ~…という気持ちが無きにしも非ず。最初の「自称・悪の秘密結社」っていう自己紹介で気付けって?それはそう。
コミカル寄りだからか、所々マンガ的な表現が増えてたのが新鮮ではあった。グラフィックアップデートに伴い眼球運動の表現が追加されたことによって、白目剥いたり目がくるくる回ったりできるようになったみたい。でも、このマンガ的表現に関しても好みが分かれると思う。自分は、FF14のキャラ自体がそもそもマンガっぽくないので「あまり…」という感じ。単に視線だけで語る表現なら凄く良いんだけどなあ。
ストーリーは6話ある内、中弛みするものとしないものの差が結構あった。どうしても流れが紹介から始まって6話で解決って決まってるから、似たような話で場を繋ぐのがそりゃ楽だろうけども…それでも中弛みしなかったストーリーは最後まで読み応えがあった。
個人的な面白さの順は、タンク>>キャス>ヒラ>>>メレー>レンジ…かな。レンジは先述したけど、犯人の動機がイマイチ不十分だし、最後あんだけ大事になったならリセもラウバーンも絶対黙ってないだろうに何故…という疑問がどうしても付きまとった。あと中弛みもあったし。一方でタンクは本当にダントツで良かった。依頼人が来るという展開も新しいし、犯人の動機も、被害に遭った神殿騎士団も、全てがきっちり描かれていた。キャスも良かったけど、自分の場合「最後に見た」というのがかなり大きかった。これが最初だと評価はちょっと変わったかも。それから、レンジメレーは大分コミカル寄りだったのもある。タンクキャスヒラはまだシリアスというか、真面目な空気だったしね。
次はまとめクエを楽しみにしてます。最後のキャスでも言われてたけど、この「祭器」自体の謎(どうしてトラル大陸にだけあるのか?どうやって出来たのか?等)もあるので、そこも徐々に分かっていくのを期待。