自分が大人になって、
子ども時代を客観的に見られるようになってから、
母に対していろいろと思うことがあったけれど。
母だけは誕生日の日にちになった時ではなく、
誕生した時間を迎えた瞬間におめでとうと言ってくれる。
これだけは変わらない母の愛だと思う。
そして母になった今、誕生した瞬間におめでとうと言う気持ちがとてもわかるし、
この気持ちはいつになっても忘れられない。
子どもが生まれた時のあの気持ち。
お腹の中に人間が本当にいたんだという驚きと、
外の世界もよく分からないけどとりあえず泣いて息をしはじめた子どもの存在感。
この子の"誕生"を今後も祝っていきたいからと、
生んだ瞬間に時計を見たおかげで、
一分も狂わず母子手帳に書かれた出生時間。
生まれてきてくれてありがとうと、
生きてくれてありがとうと、
私を母にしてくれてありがとうと、
生まれた時間を振り返りながら思うこと。
これは愛なんだと思う。