未踏ジュニアを経てのその後の進路

kai0310
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寒くなってきましたね。皆さんはこたつに入って年賀状を書いたり、来年度の未踏ジュニアに向けた応募に取り組んでいるのではないでしょうか?👀

というユニークさを冒頭に入れたところで記事のイントロに入っていきます。この記事は、未踏ジュニアアドベントカレンダーの2023年09月03日の記事です。昨日の記事は未踏ジュニア代表の鵜飼さんによる「未踏ジュニアの卒業生が100人を超えて、合宿を効率化し続けている話」でした。

この記事について

未踏ジュニアを修了して2023年はその後どのような進路に進んでいるのか、「未踏ジュニアに興味を持ってもらう」ことと「個人的な振り返りと考えていることについてゆるふわにつぶやく」ことを目的にしています。

特に私は高校三年生で未踏ジュニアに採択され取り組んでおり、その後の進路について語っています。

未踏ジュニアとは?

未踏ジュニアは、"独創的アイデアと卓越した技術を持つ 小中高生クリエータ支援プログラム"です。

「技術を使ってXXな課題を解決したい!」という人や「技術を使ってこんな面白い未来を実現できるのではないか?」といった熱い想いを持っている人が、よりそれらのプロジェクトを後押ししてくれるようなクリエータにとっては理想的なプログラムとなっています。

特に、小中高生にとっては技術について語れる同世代の身近な仲間はとても少ないと思います。私もいわゆるプログラミングスクールには通っていなく独学で学んでいたので、技術について語れるような同世代の人は少なく、好きなOSS FrameworkのContributionやForumで歳上の外国人の方の方々と話すことしかありませんでした。しかし、未踏ジュニアでは同期やOBOGといった同世代の方々と技術について語ることができ、また自身が専攻している領域とは異なる人と関われることができます。同世代のクリエータと関わることができ、プロジェクトについて相談・議論したり、一緒にハッカソンに挑戦し新たなプロジェクトを開発したり。そのような仲間も集めることができる素敵なプログラムとなっています!

未踏ジュニア修了後の進路選択

高校三年の時、未踏ジュニアプロジェクトに採択され、成果報告会まで深く関わりました。未踏関係者として、様々な進路を歩む多くの方々の活躍を目の当たりにしました。

私は、開発者が熱中できるプロダクトを作り、多くのユーザーに愛されることを目指しています。この目標を達成するため、既存技術と新しいアイデアを融合させるエンジニアリングのスキルと、技術的な困難を克服し新技術を開発するリサーチの重要性を理解しました。エンジニアリングでの経験を積んだ私は、次に新技術のリサーチに注力し、独創的なプロダクトを創出することを目指します。このために、研究が可能な大学への進学を志望しました。

DALL·E 3で未踏ジュニア修了後の進路選択している様子を描画

いざ大学受験へ

COVID-19の影響でオンライン学習が増え、自由な時間ができました。この機会に、以前から関心があったプログラミングに集中しました。その結果、通常の教科の勉強にはあまり時間を割けませんでしたが、プログラミングへの没頭は続きました。大学受験では、ペーパーテストだけでなく、様々な活動や経験も重要視されます。私は、自分が望む学習環境を得るために、総合型選抜(AO/AC/自己推薦など)を利用することにしました。

また、未踏ジュニアに採択/スーパークリエータに認定されると、慶應SFC都立大学近畿大学に推薦枠で出願するチャンスがあります。

大学受験では「過去の活動とその活動が将来にどう結びつくか」という点が問われます。自分が行ってきた活動を振り返り、そこから得たもの、感じたこと、考えたこと、作り上げたもの、改善したもの、得た意見などを網羅的に自己分析し、それを言語化するのに時間がかかりました。

未踏ジュニアでは、このプロセスを何度も繰り返し、プロダクトの成長と共に貴重な経験を積みました。自分の経験を「試行錯誤し社会に出す」という行為と、「自己分析し言語化する」というプロセスが、受験において非常に重要であると感じています。

入学後は何をしているの?

入学前は以下のようなざっくりとしたKPIを立て、今までできなかったことに複数の観点から挑戦したいと感じていました。

大半は挑戦できているもので、取り組めており、上の項目に沿うような形でそれぞれ取り組んでいます。(ちょっとこの記事が肥大化し過ぎていたので別モジュールに分けたいという建前で割愛したいです)

簡単に現在の活動をまとめると

  • 大学のプログラムに採択され、個人の研究を行っており、指導教官に落合陽一先生についていただき、落合陽一研究室にフルメンバーで入りました!

  • 留学生との交流が劇的に増え、英語を学ぶだけでなく使う機会も増えている!

  • 論文の再現実装を行いプロダクトにしようと裏で動いているものがある!

  • ChatGPTを使った教育にも関心があり、独自で動いており来年の頭あたりにローンチしたいサービスを作っている

  • オブジェクト指向も良いけど健康志向も重要だよねと気づいた

  • 共同研究という文脈で中央省庁とやり取りをしており、大臣の前デモ発表というような貴重な経験をさせていただいており、今も続いています!

総括

「人工知能を如何に実装させるか?」というリサーチを行う上での疑問を持って活動していると、メタ的に様々なことを捉えるようになりました。

特に今の人工知能(e.g., ChatGPT)ではできず、今の自分にできることを考えると「抽象的かつ長期的なタスクに対して自身が取るべき最適と言える行動」を取ることができないと私は考えました。

大学生になってもプロダクトやサービス、もしくはあらゆる何かを作るような場合でも、未踏ジュニアで行ってきたイテレーションを高速に回すようなことは重要であり、変わらず人間が今後1,2年以上は行ってくものだと信じています。

ぜひ、自身のプロジェクトさらに未踏ジュニアという最高の環境を使って加速化させたいという人はぜひ未踏ジュニアに応募してみてください!!!

「未踏ジュニアを応募したいけどこんなことが不安で...」「提案書を作ってみた!感想でもいいのでフィードバックをもらいたい」「未踏ジュニアは関係ないけどこんなプロダクトを作っているので使ってもらいたい」などの色々な内容でもぜひこちらのXアカウントへDMをいただけますと幸いです!