04月10日(金)

kaiamira
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公開:2026/4/10

先日、鈴木俊貴『僕には鳥の言葉がわかる』を読み終わった。筆者の編み出す実験方法に毎回感嘆した。特に、シジュウカラの「ジャージャー」という鳴き声が「ヘビ」という名詞を意味することを証明する実験。名詞であるということは、「ジャージャー」を聞いたシジュウカラの頭の中にはヘビがイメージされるはずだと筆者は考える。しかしそれを証明するにはどうしたらいいものか…筆者は2年以上毎日考える。私もいったん本を閉じて、洗い物をしながら一緒に考えてみた。当然ながら全然思いつかなかった。それだけに、その実験方法を読んだ時は「おおぉ…」と声が出てしまった。それ以外にも、フィールドワークにおける筆者の思考回路には鳥に対する知識の豊富さが垣間見えていたりして、さらっと書いてあるけどすごいことだよなぁと随所で思った。

研究者ってすごい。でも私には向いてなさそうと思う。森にこもって風呂なしシャワーなしの山荘で数ヶ月過ごすなんてできそうもない。一つのことを証明するために2年以上考え続けることなんてできそうもない。そしてなんとなくだけど、自分には今そこで困っている存在の役に立ちたい気持ちがある。だけどあまり深く考えずに軽はずみで発言すると、この本を読んでサザナミインコの研究をしてみたいと思った。