シーン

kaisla
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わたしはその教えを信じていない子供だったが、身内は心酔していた。 気乗りしないまま手を引かれてゆく。 襟の高い黒づくめの服を纏った大人たち。換気のよくない、広くもない地下室に詰めている。大人たちの声が反響している。 厚く重く堅い木の扉は完全に閉じてしまってはいけなかったのに、ラッチボルトがかちゃりと鳴る。絶望の音。 いずれ窒息して死ぬのだと思った。醜く争うだろうと思った。

続く世界なのかそうでないのかはわからない。

相棒と協力して敵対者を殺す。 対象を羽交い締めにして、自分の上体だけをうまく縮こめると、相棒は絶妙のタイミングで、正面から対象の顎を殴りつけ、撃ち抜く。古風な銃だ。

@kaisla
砂漠の井戸を管理する魔女、になりたい一般人。 かや児とか圓子とかの外部メモリ。