パーティ

kaisla
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とにかく、牛肉料理ばかりのビュッフェだ

焼いたの、煮たの、蒸したの、たたいたの、冷製、温製

充満する牛脂の匂い、滴る肉汁、輝く断面

料理を片端から皿に載せているのは、スピカだ

呆気にとられてその姿を目で追う そうか、涙を流すほどうまいのか 大いに食べるがよい

会場の隅に、美しい友人をみつけた ――こんなところでどうしたの?

友人はいくらかきまり悪そうな目をしてわたしを誘う

誘われるままに、賑やかな会場に続く小部屋へ身を隠す ――じつはね…… と、打ち明けてくれた話に、冷たい復讐を誓った

@kaisla
砂漠の井戸を管理する魔女、になりたい一般人。 かや児とか圓子とかの外部メモリ。