の、手紙

kaisla
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楽団の仲間を楽団の仲間が糾弾する、不幸のチェーンメールが届いてうんざり。 発信者はじぶんの正しさを疑わず、いとも涼しい顔をしているところがうんざりを増大させた。 せっかく、白くて天井の高い居心地のよい部屋だったのに。問題解決の話し合いが始まったのを潮に、「わたしには関係ない」と言い捨てて出た。

つまらない気持ちで改札を抜けて、ぐるぐる立体交差の駐車場をあてもなく。 いつの間に?ならんで歩いているのは、例の残念な****だ。ガゼル顔の。 駅の中の【睡眠屋】に行くのだそうだ。睡眠屋の中は暗くて星空でとても暖かいのだという。 それならば、そこにたどり着くまで一緒に歩きましょうという。たどり着かなければよいなと思いながら歩く。

睡眠屋の前で、さよならと名残惜しく、おそらくわたしだけが名残惜しく、わかれた。 ごみごみした街の運河にかかる橋をめざす。踏み出した背中に声がかかる。睡眠屋はまた今度にするといい、ひとつむこうの通りの【Funpin' BOX】を目指すことにする。アキハバラにもオモテサンドウみたいなところがあるんだなあと感心する。カスタム腕時計をつくれる(高価)と謳う、カスタム民芸品をこしらえる店だった。 アーモンド形の青いボートに、黄色い猫の魚屋さんと黄色いパラソルを載せて、わらった。

@kaisla
砂漠の井戸を管理する魔女、になりたい一般人。 かや児とか圓子とかの外部メモリ。