自分は仕事で教育に携わっている。
といっても、真正面から教師として働いているわけではない。自分のバックボーンはIT関係なので、オンラインの電子教材を作ったり、高校情報科の教材を作ったり、データサイエンスについて教えたり、といった類のものである。何となく、そういったことが性に合っている気がしている。
職場のキャリア面談で、上司にあなたはなんで教育に興味があるんですかと聞かれたことがある。その際はうまく答えることができなかったのだけど、この連休中にボンヤリと回答の輪郭が浮かんできている。自分はアスリートだったのである。
10代の頃、自分は受験勉強にフルコミットしていた。実際に、日能研という中学受験塾の全国模試で最高2位を取ったり、筑駒の特別考査(高3でだけ何回か行われる学内テスト)で理系で最高1位を取ったり、理科三類の合格最低点を超えて理科一類に合格したり、といった、普通の人からしたらそんなこと覚えている方が気持ち悪いといった類いの成績を残している。
無論、周りには自分よりも頭の良い人ばかりいて劣等感を抱いていることの方が多かったけど、とにかく、受験勉強にアスリート並に真摯に取り組んでいたのは事実なのである。
20代になってアスリートを引退してからも、様々なことを経験したけれど、やはり10代の頃にアスリートとして取り組んだこと以上のものには中々出会えないんだろうなぁと思う。プロ野球選手が引退後も球団スタッフや試合解説をやるように、受験勉強アスリートは社会人になっても受験勉強界を盛り上げたくなってしまうのである。
このようにアスリートという言葉を使うことで、予後の悪さを覆い隠すことができる一方で、もう少しプロ意識を持って取り組むべき対象なのだという自意識も芽生え始めている。所属している組織のパワーやコネも使いながら、次の世代の学びを支える何かにコミットしていきたい。