2026年4月18日(土)行われたBluesky Hackathonに参加してきました。非常に遅くなり申したが、その感想をば。
【我 の基本情報】
四国出身の関西在住。アラサーITエンジニア。
今回のハッカソンのために東下り。ハッカソンは人生で初挑戦なので緊張しまくり。
大抵の言語で基礎的なプログラミング(オブジェクト指向に沿った書き方) はできる。基礎的なデータベースの仕組み、SQLの記述も分かる。
会社ではレガシーシステムの開発、保守が多い。
モダンなWebフレームワーク(React、Angular等)は趣味レベルでしか触ったことがない。
【受付~オープニング】
慣れない東京の電車でも、問題なく時間通り会場に到着。受付を済ませる。
最初はみんな無言で、ずっと自分のPCやスマホに向かっている。こわい。こっからどうやって仲良くなるのか。自分も人見知りモードで黙っているべきか、関西人モードでデケェ声で話しかけたほうがいいのか...
そうこうしているうちに主催の方からご挨拶。Bluesky公式として初めて開催するハッカソンだからか、何かと手探りであることも伝わってきた。しかしBluesky以外にも幾千ものイベント運営に関わってきたような余裕も感じる。自分は「Blueskyが大きくなったら、これに参加したことあるって自慢できるなぁ」などと
【ランチタイム&自己紹介タイム】
ケータリングのサンドイッチが出される。美味なり。
同時に自己紹介の交流タイム。お互いに近くの人と自己紹介をして、配られたシールを相手の名札に貼っていく。名札に一番多くのシールが貼られた人に後で景品が配られた。予めBlueskyで知り合いになっていた人とあいさつもできたが、知らない人のほうが圧倒的に多かったので、とにかく会話のきっかけを作りにいく。幸い、
会場はコンセントが壁際にしかなく、また延長コードもなかったので、譲り合いの精神で充電。自分のPCとスマホは充電MAXにしていたので、バッテリー節約モードで1日持った。
【アイディア出し→チーム分け】
お昼の歓談が盛り上がったところで、本題のハッカソンに入る。
アイディア出し。20分間で1人1個以上のアイディアを紙に書く。
各自のアイディアを発表。
面白いと思うアイディアに全員が投票(複数投票可)し、得票数の多い上位5つのアイディアを採用。
各アイディアに対して3~4人のメンバーを割り当てる。自分がいいなと思ったアイディア発案者のところへふらっと行って「お願いしますー」と声をかける。
そして私のチームが決まった...
アイディア:Atproto Brew
Atprotocolを用いて作られたサービスを検索し、気に入ったものを登録できるランチャーアプリ。Wiiのホーム画面ライクなものを目指す。
メンバー
ほおずきさん:このアイディアの発案者。若手エンジニア。
tomo-xさん:おそらく今回の参加者の中で最年少の理系大学生。
かじやん(私)
【ハッカソン開始】
始まった瞬間、場違いなところに来てしまったと思った。なんせ、ほおずきさんとtomo-xさんがすごいのだ。
ほおずきさん
発案者だからというのもあるが、アイディアが明確で、『Wiiのホーム画面みたいな』というはっきりとした指針をチーム内で共有してくれた。そのため、仕様について議論する必要がほとんど無かった。
tomo-xさん
とにかく知識が豊富。ほおずきさんのアイディアに対して最適な技術スタックを提案するし、過去にも多くの個人開発を行った経験から、秘伝のタレみたいな引き出しも多い。
そして何より、二人ともむちゃくちゃ手が早い。席に着いた瞬間からテンポの良い会話であっという間に進んでいく。
「〇〇ってどうしますか?」
「それは△△ でやろうと思ってて...」
「じゃあ×× は自分が作りますね!確か過去に似たようなものを...」
おいおい頼む、おじさんを置いていかないでくれ。技術的な細部は、2人の会話が盛り上がるほど、どんどん決まっていく。自分が口を挟む隙が無い。
あーでもこの感じ、あれだ、『映像研には手を出すな!』じゃん。ほおずきさん=浅草氏、tomo-xさん=水崎氏なら、僕は金森氏になるしかない。
正直、自分だって曲がりなりにもITでメシを食ってる人間だし、コーディングが好きなのだからコーディングやりてぇとも思っていた。しかし、このチームで、この課題での自分の役割はそうじゃない。自分は手を動かさない。全体を見て、スムーズに事が運ぶようにレールを敷く、金森氏っぽくやればいい。

(今回は「金森氏っぽくプロジェクトを仕切る遊び」だと自己暗示をかける...)
こうして、自分たちの役割と技術スタックが自然と決まったのだった。
【役割】
ほおずきさん(発案者):フロントエンド担当
tomo-xさん:バックエンド担当
かじやん(私):プロジェクトリーダー、スライド作成、発表プレゼンなどを担当
【主な技術スタック】
フロントエンド:React, React Router
バックエンド:hono
デプロイ環境:Cloudflare
【自分が意識したこと】
コーディング以外のタスクは全部、自分がやる
始まった瞬間から、やるべきことは結構あった。
主催者 - メンバー間での事務連絡
定期的な進捗確認
スライド作成
発表準備
などなど。とにかく2人は動くもの作ることに集中してもらうために、こういったことは自分が引き受けた。
メンバーに時間を意識させる
とにかく大事なのはこれだった。
コーディング大好き人間が熱中すると、1時間が10分に感じられることもある。だから自分はいつも時計を気にしていた。2人ともとても優秀だったので、時間が迫っていることを知らせれば、その中でできること/できないことを切り分けて、できることにのみ集中してくれた。

最悪に備え、最低限から始める
メンバーが手を動かしてくれている間、自分はどんな発表をすべきか考える。スライドを作り始めるけど、そもそも時間内に動くものが作れなかったらどうしよう...?そう思って、まずは最悪のケースのプレゼンから考え始めた。ほおずきさんにお願いして、モックができた段階でスクショを撮って、スライドに貼り付けておいた。最悪の場合、この紙芝居で乗り切るつもりでいた。結果的に使う必要はなかったけど。
【発表直前】
トラブル発生。デプロイしようとすると謎のエラーによってデプロイできなくなる。主催者にお願いして、お情けで発表を後回しにしてもらった。その間に2人に頑張ってもらう。自分はギリギリまで、通常のスライド or 最悪のスライドのどっちを使うか、どんなことを話すか考えていた。
ただ他チームの発表をまったく聴かないのも失礼なので、ちゃんと聴こうともする。すると他チームの発表がどれも簡潔でありながらオシャレにまとまっているように見えて、自分も焦りだした。他チームのプロダクトの採点投票をしながら、自分の話す内容をあーでもないこーでもないとこね回して、頭の中がとにかく忙しかった。
【発表】
とうとう最後、自分たちの発表のターンが回ってきた。そしてほおずきさんとtomo-xさんの尽力により、謎のエラーも発表の5秒前に解消できた(!!)ので、無事に動くものを見せる準備ができた。
自分の発表は、
他チームの発表がすごいと焦ってしまう。
↓
自分はスライドはしょぼいけどしゃべりでカバーしようとする。(でも大したことは話せてない。)
↓
結果、詰まったり噛んだりするところもちょいちょいあり...
という感じであった。しかし動くものを見せられたときは本当にホッとした。
【結果発表】
なんと、予想外の2位。しかしぶっちぎり1位の青空マップを除けば、どのプロダクトも得票数は僅差であった。そんな中で、発表をギリギリまで待って頂いたうえで2位を頂けたことは大変身に余る光栄でした。
【個人的な反省】
At Protocolについてもっと理解しておけばよかった
これは応募フォームの注意事項にも書かれていたので当たり前ではある。自分も前日までにチュートリアルを進めながら理解しようと努めたが、当日はメンバーが話す内容についていけない部分も多かった。ただ知識差、スキル差があることは当然で、チームの誰かが助けてくれるし、その都度AIに聞けばいいのではあるが。
AIにもっと慣れておけばよかった
ハッカソンが始まるとAIをフル活用することになる。コーディングもそうだが、専門用語の意味を調べたり、やりたいことを明確にするための壁打ち、発表のスライドのデザイン作成など。後になってから「AIと壁打ち10分くらいやれば、もう少しスライドのクオリティを高められたなあ。」とちょっと悔いた。普段からAIに慣れていれば他にももっと貢献できたと思う。
発表内容の構成を見直すべきだった
これは上2つに比べれば本当に蛇足なことで、スライドの最後にうちのメンバー紹介と何を頑張ってくれたかを書いたけど、それは要らなかったかも?
発表はあくまで製品に対する発表であって、そこは自分たちが作ったモノについて説明するスライドを2~3枚入れればよかったか。アイディアの背景とか、技術スタックとか、ハッカソン後の開発展望とか、話すべきことはいっぱいあったのに。
ただその分、チームメンバーについてはこの日記でがっつり書いたつもり。
【良かったこと】
動くものができた
単純だけと一番の喜び。マラソンで言えば、タイムの速さうんぬんじゃなくて「完走した」ということだから。
作りたいものが増えた
今回のAtproto Brewについても今後作り込んでいきたいけど、自分が考えたアイディアも形にしたくなってきた。
今回、自分では「Sensetive Sky」なるものを考えた。自分のポストの下ネタやセンシティブな内容を判定し、それを許容できるもの同士は近づくことができ、許容できないもの同士は離れていくのを可視化できたらなぁ、と思ったから。こんなとりとめのないアイディアに対して、1票だけであるが、「それいいね」の票が入っていた。何かそれだけで、今までとは違う種類のモチベーションが湧いてきた。
こういう個人開発って最初はノリと勢いでバッと始めるんだけど、途中でわけのわからないエラーとか、調べものが多くなってだるくなって放置、みたいなことが続いている。だけどみんな自分が作りたいものを形にしていてうらやましいし、具体的にスケジュールを切ってやってみるにはどうすればいいだろう...?とりあえずAI使って壁打ちしながらやってみようと思う。
知り合いが増えた
根が陰キャなので軽々しく「友達、仲間」という言葉を使えないのだが、少し会話しただけでも尖っていることが分かる、とても良い人たちと知り合うことができた。初対面ではみんな「常識的な良い人」って感じなんだけど、アフターパーティーで寿司食いながら話すと、みんなちょっと安心したのか、少しずつ変人としてと側面を開陳してきた。名誉のために詳細は言えないが、そのとき、なんとなく自分も知り合いになれた感じがした。
きっと、ハッカソンと寿司は人を裸にさせるんだ。(失礼)

【最後に】
長々と書いて推敲していたら、あっという間にこのハッカソンイベントから2週間以上経っていたし、文量も5000字に到達した。相変わらず筆が遅い。
そして改めて振り返って、自分がちゃんと金森氏っぽくできたかというと、それも怪しいものである。今後、仕事でも
我々の作ったAtproto Blewも、いずれ世に公開できるように、鋭意製作中である。まず自分はほおずきさん、tomo-xさんの書いたコードを理解するところから始めている。ほんと、勉強しても足りないことばかりじゃ。
一方で、ITとまったく無関係の人でも参加できるハッカソンという仕組みの懐の深さも味わった。如何様にもなるのだから、楽しまにゃ損だね。
風のうわさでは、今度は関西でBlueskyのイベントをやるんだとか。そのときはまた私も出没すると思うので、見かけた人はどうぞお手柔らかに。