アドベントカレンダーみたいな短い記事を30分で書く5ステップの技術

kakakaya
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この記事は Otaku Advent Calendar 2024 12日目の記事です。 11日目の記事は 玉坂さんの ボンカレーとすき家の牛丼の素を混ぜると美味しいよ でした。


12月は、アドベントカレンダーの時期だ。この記事が参加する Otaku Advent Calendar のように、様々なアドベントカレンダーが乱立している。普段記事を書かない人でも自分が所属する企業・団体のために記事を上梓する機会があるだろう。

しかし、いざ作った記事が、主張がぼやけており、構造も不確かで、誤字脱字も多く、場合によっては公開してから後悔したり、最悪出さずに終わってしまう、そんなこともあるだろう。

そこで皆さんのために、普段短い記事を書くときに意識している5ステップを紹介しよう。

1. オチとタイトルを作る / 5分

オチといっても、面白く話を締めろという訳ではない。記事での主張を最初に決めろ、ということだ。

とりとめのないエッセイや、自由な世界の詩を書いているならいざしらず、アドベントカレンダーのような記事では明確な主張や、結末が必要だ。

また、タイトルもこの時点で決めるべきだ。まずオチがあり、それを的確に示すタイトルを用意することで、記事の方向性も決まり、すぐに書き始めることができる。

2. 根拠を述べる / 15分

オチとタイトルが決まったら、もうこの記事の50%は完成している。

あとは、用意されたオチへ向かって根拠を述べていくだけだ。まずは箇条書きで根拠を挙げる。思いつくものを挙げきったら取捨選択し、合併させていく。ただし3~5個程度に絞れ。それ以上だと書ききれないし、読者は途中で読むのを止める。

そして、各根拠に短文を付けて、文章の体裁を整えていく。

ただし、まだ乱文でいい。次のステップまで推敲をしてはいけない。書いている途中に、根拠ごと不要になることはよくある。

3. 推敲する / 9分

オチと根拠、文章が完成した。これでいいか?よくない。まだ文章は散らかっている。最高の文章であっても、乱文で読者が離れてしまってはもったいない。

よりよい記事として公開するため、3回読み返して修正しろ。ただし、きっちり3回だ。

何度も推敲を繰り返せば完成度は高まるかもしれないが、100%を目指す必要はない。ある程度読める文章になっていれば、読者は気にしない。一方100%を目指そうとして時間を掛けすぎて、タイムリミットを超過することに注意しろ。パレートの法則を忘れるな。

4. 公開する / 30秒

記事を書いた。推敲もした。あとは?公開するだけだ。

「もう少し見直したほうがいいかもしれない」のような考えは捨てろ。

恐れないといけないのは、書き上げた段階での熱が冷め、記事への自信を失うことだ。

熱の冷めた記事はやがて、修正したい点がまだあるからと言って公開を先送りにしたり、やがてアドベントカレンダーに穴を開けてしまう。

5. 寝る / 30秒

寝ろ。お前は歴史に残る偉業をたった今成し遂げた。もう仕事は終わり、休む時間だ。

書き上げた記事の反応を伺うのは起きてからでいい。いまかいまかと待ちわびている人は多分いない。

公開したのが日中ならば昼寝しろ。

おわりに

この記事を書き上げるのに50分掛かった。途中で「悪い記事はどんな特徴があるか」の例を探し始めてしまい、しかし面白い記事が多く読みふけってしまったのが敗因だ。

@kakakaya
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