コロナに入ってからだろうか。
AviUtlを使って映像を作るクリエーターがそれはもうごっそりとAdobeへと移行した。
特にモーショングラフィックをやってる人は本当に冗談抜きで全員Adobeへ移行した。
AviUtlの人口は、ニコニコ動画の人口と同期していると、私は思う。
私が思うに、AviUtlが発展しないのはいくつか理由があるが、有料素材の圧倒的な少なさがかなり響いている印象がある。
AviUtlにはexoという形式でプリセットのような感じでモーションとか、エフェクトとかのパターンを配布できる機能があるのだが、有料のexoを見たことがない。マジで。
AviUtlというソフトウェア自体が無料であるため、有料で配布されているものを買うのもうーん、という気持ちになるのは十分わかる。
しかし、無料というのはクオリティがやっぱり酷い。
AfterEffectの有料素材をAviUtlで使えるようにしてほしい。というかAviUtlの外国コミュニティを育ててほしい。
AviUtlは二世代遅れ
しかし、私はまだ今じゃない、まだAviUtlは現役だと信じ続けていた。
しかし、ついにAviUtlは2世代遅れになってしまったのだ。
映像界隈ではコロナ禍くらいからp5.jsが流行り出している。
Javascriptで映像を作るというなんとも不気味な仕組みだが、ブラウザで完結し、さらに使いこなせれば先進的すぎる映像ができる。さらにJavascriptであるため人と共有しやすく、ブラウザ等にも埋め込める。
さらに無料。
正直このままだとAviUtlを抱えたまま墓に入ることになる。
今、AviUtlの先のAdobeの先のp5.jsに焦点が当てられている。
そろそろ、AviUtlは終わりなのかもしれない。
AviUtlとニコニコと。
AviUtlはほとんどの配布がニコニコ動画になっている。そう、現在絶賛衰え中の。
多くのスクリプト師やプラグインerは失踪するかAdobeへと逃げたか、失踪した。
(AviUtlのプラグイン配布サイトの最終更新日は2022/10/20)
(AviUtlのプラグイン界隈でいちばんの功績を残したrikky氏も同時に失踪。)
事実、2018年から運営されているAviUtlのサポート/開発、最大手である「抹茶鯖」は海城Discordの1/4しかメッセージ数がない。また、唯一名前にAviUtlが入っている「AviUtlの作業場」も同じく2018年開設だが、20000件しかメッセージ数がない。どちらも1000人を大きく超えているはずなのになぁ...()
そもそもだが、開発者が2013年より6年間失踪した後2019年に復帰し、新バージョンを出したと思ったら、また現在までの3年間失踪しているようなソフトに未来はない。と言っても、AviUtlがSSL(HTTPS)に対応しているので生存はしているだろうが...
さらに、AviUtlのプラグイン界隈は基本ソースコードを開示しない。
なんでかというと当時そんなにGithubが普及しておらず、ソースコードを人と共有する手段がないことと、ニコニコ民の自己顕示欲のせいである。
Rikky _moduleはライセンス的にオープンソースであるべきという論争などもあるが、作者が失踪しているためどうしようもない。
しかし、希望もある。
AviUtl15年難題について
AviUtlには15年難題と界隈で言われてる問題が2つある。それが
1.フィルタ等の計算式問題
2.aupファイル構造問題
だ。
フィルタの計算式についてはこれがわからない限りAviUtlとの互換性を保てない。これまで数多くのプログラマーやエンジニアが挑んできたが、未だ解析できていない。今はePi氏率いる抹茶鯖が解析の最大手だが、それも停滞している。
aupファイル構造問題はなんと先月解決された。完全にではないが。
今までなんとなくでしか互換できなかった.aupが解析された。
AviUtlの後継には今まで何個かあったが全てが互換できないと諦めていた。(ex.CAFEditor/Beditor)
やっと、AviUtlから脱する時が来た。
未だ32bitでCPUしか使えないAviUtlから我々はやっと巣立つことができる。
AviUtl界隈では3年前、作者がまた失踪した時より一つの方針が決まっているので、それを紹介して終わろう。