今日は一日中家にいた。ポジティブな理由としては積読を消費したかったから。ネガティブな理由としては金がないからだ。都会は誘惑に溢れている。少し歩くだけでおいしそうなスイーツの店やら好みな雑貨が売っているため、つい散財してしまう。ただでさえ少ない預金がゴリゴリと削られていく。都市の経済と物流にまんまと食い物にされている田舎サボテンである。
というわけで今日は引きこもった。引きこもるのは久しぶりだ。新居に引っ越してきて以来、毎日何らかの用事で出掛けていたので違和感すら覚える。1ヶ月前までこれが当たり前だったというのに。寝転がって本を読んでいる最中、罪悪感が鎌首をもたげる。時間を消費することへの恐怖、刻一刻と若さが失われ、老いていく焦燥感。引きこもっているとそういう不快な感情を抱きがちだ。そんな時ワイトは親愛なる某熊の「何もしていないをしている」という名言を思い出す。何もしないことは決して悪ではないと自分に言い聞かせる。ほらあの熊さんだってそう言ってるじゃない、と上記の名言を引用する。半分熊への責任転嫁であることは自覚している。ああまあ確かに、ゆっくりすることも大事だよね、とワイトの中の誰かが納得し、ワイトは再び安寧を得る。最近は熊の名言以外にももう一つ言い訳の台詞がある。「社会人になったらできないでしょ!」これで罪悪感など一発KOだ。今だけの限定ワードだけどこんなに効く一言はない。社会への不安が募れば募るほど威力は上がる。これで3月中のどんな愚行、怠惰も帳消しにしてこうな!!
4月が怖い。