薬を飲むこと

kamone
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最近、落ち着いている。少し前(春なりたての頃)は移行期特有の上がってる感じがして、ちょっとしんどかった。興奮しがちというか、思いや考えが頭の中でぐるぐる巡る感じ。薬を飲んでいなかったら鼻血が出そうなくらい脳みそと体が熱くなる、あの感じを思い出させる。昔は興奮して寝れないのが常態化していて、それがおかしいと思ったこともなかった。移行期を終えて、ここから軽躁期。元気になる。たのしいたのしい時期である(服用は続けるし、危険ではないのでご安心を)。

私は躁がひどいから主治医に「大人しくしといてくれ」と言われ、長らくデパケンという薬を飲んでいた。躁に強く効くから私は元気がなくなってしまったし、何より太りやすくなったことが最悪だった。去年勝手にやめて、死ぬ思いをしたが、そのお陰でリーマス(炭酸リチウム)に変更できたから結果オーライである。リーマスは無理矢理でなく、自然に気分を安定させてくれる感じがする。それに全然太らないから最高。

双極性障害だとメインの薬は、①リーマス、②デパケン、③ラミクタールを使われることが多いと思う。ラミクタールも使ったことがあるが、稀にイライラの副作用が出ることがあるらしく、私はそれだったからやめた。

これ以外にも色々な薬を試したことがあるが、薬を試すことって本当にきつい。薬の合う合わないは試すまではわからないから、ひたすら合うものを見つけるまで頑張らなければいけない。気持ち悪くなり吐き気がする、イライラする、頭が痛い、頭がぼんやりする、目が霞む、手が震える……例をあげればきりがない。でもそれに耐えて、自分に合う薬を見つけなければ楽にはなれないのだ。諦めそうになると思う。でも治療をすると決めたならここは頑張らなきゃいけない。

薬をやめる時も相当きついから覚悟する必要がある。ベンゾジアゼピン系抗不安薬であるレキソタンという薬を飲んでいた時期があったのだけど、依存性も高く体に悪いため、病院を変えたタイミングでやめることになった。主治医の指示にしたがって減薬し、切ったのだけど、壮絶な離脱症状だった。平衡感覚がなくなってまともに歩けず、脂汗が噴き出す。横になってもモゾモゾしてアカシジアの症状が出る。腕の血管の中を虫が這っているような感覚に襲われ、狂いそうになった。もしベンゾ系の薬を飲んでいる方がいたら、急にやめたら死ぬ思いをすると思うから控えたほうがいい。それくらいベンゾはやばい。

色々と書いたが、薬には合う合わないがあるし、副作用も多い。薬の量を増やせばそれだけ副作用があるということ。だから私はリーマス1本。単剤療法というやつだ。副作用がしんどくて、これ以外飲みたくない。大丈夫なのかと言えば大丈夫じゃない時もあるし、ベンゾ系ではない抗不安薬を探しているが、なかなか合うものがない。

治療についての考えは人それぞれだが、私は極力少ない薬で生活を営みたい。自分らしさを喪失した状態で生きていることは、あまりに辛すぎる。いつか双極性障害の状態が悪化して、自分の病に飲み込まれるその日までは、できる限り普通の人に見える私でいさせてほしい。見せかけだけでかまわないから。

@kamone
猫と犬を愛し、雑文を書き散らかす。病める時も健やかなる時もハイアンドロー。ここは思考の赤ちゃん置き場。noteも書いてる。note.com/_kamokamone