双極性障害の闘い:気分上がっちゃう編

kamone
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やっべー元気。超元気。すこぶる元気。超元気。こんな気分がいいのいつぶり?というくらい、とても気分がいいのです。なぜだかわかりますか?世界が変わったわけでも私の思考が変わったわけでもありません。はいはいはい。そうです。ご存じの。存じあげてない方にはお伝えしますね。躁ですよ。躁がきたんですよ。も〜〜〜すっごい元気なんだわ。気持ち良すぎる。生きてることが気持ちいい!の領域にきちゃった。そろそろ世界にLOVEを贈るところまでいっちゃいそうな感じ。

これでいいのか?って。いいわけないじゃないですか。気分が上がりすぎたら、必ず落ちます。そうなると、どうなるか。死Death!暴力的な希死念慮に襲われるんですよ。双極性障害歴13年目なのに、なぜこのような状態に陥っているのか?

病気について説明しながら、そのことについても話しますね。

双極性障害は、かつては躁鬱病と呼ばれていて、簡単に言うと鬱状態と躁状態を繰り返す病です。2つに分類され、激しい躁状態と鬱状態の双極I型と軽い躁状態(軽躁状態)と鬱状態の双極II型があります。

かもぴはI型。「I型のほうが重い」なんて言われることも多いですが、どちらも同じ病。等しく辛いので謎の病気重たいマウントをとる方がいたら、“人間のレベルが低いのかしら?”とでも思って流しましょう。そう思わないからといってレベルが高いわけでもないですが、ただどちらであれ辛いことに変わらないということだけ理解している人間のほうが優しく強い感じがします。それのがよくなーい?ってだけです。

この躁と鬱は繰り返すわけですが、この鬱と躁の割合やそれぞれの期間、また混合する期間など人によって違うかと思います。あくまで、私の場合のお話をするので、「違うんだけど!」と思うこともあるかもしれません。

かもぴは10年の時をかけて、自分の躁鬱の期間とリズムを把握しました。そのリズムが下記です。

1・2月激重鬱、3・4月移行期間、5・6月軽躁、7・8月躁、9・10月移行期間、11・12月鬱

これを理解・把握するまでにめちゃくちゃ時間がかかって消耗してしまった。人生は取り戻せない。ぴえんどころの騒ぎじゃないですよ。

これを見たらわかる通り、私の躁鬱はわかりやすく、季節に影響されます。一般の方でも冬季鬱になることがありますが、それと同じく日照時間にひどく影響されます。「日本は四季のある国、美しい国」なんて言いますが、名ばかりで今ではほぼ二季のようなもの。春と秋という季節の変わり目をお知らせする、わずかばかりのこの期間に、私の躁と鬱はスライドするように切り替わるようにできています。

鬱は重たいし、躁では頭がおかしくなっちゃうし、全然ふつうに生きられません。軽躁になると、冒頭なようなテンションになってしまいます(こんなのゆるいにもほどがあるテンションですが)。

以前に書いたことがありますが、今はリーマス(炭酸リチウム)をメイン薬として単剤療法でやっていたのですが、最近になってここに不安薬としてリスパダール(リスペリドン)が追加されました。新しくなった主治医からの提案だったのですが、珍しくバッチリ体に合い、効果も抜群。ここ何カ月かずっと苦しんでいた不安感や胸の痛みが軽減されて、「先生NICEすぎます!」と気持ち的には抱きしめてやりたいくらいです。

新しい薬を追加したとはいえ成分や量的にも躁に影響しているとは考えられません。それならばなぜ例年よりも上がってしまったのか?

去年を遡ったところ、去年までのメイン薬であるデパケン(パルプロ酸)をリーマスに切り替えたことに思い当たりました。私の場合、デパケンは躁を強めに落ち着かせる効果がありましたが(それに上限飲んでいたのもある)、リーマスでは私の躁状態を抑えきれてないのだと思います。よって、上がりすぎている。推測ですが、経験上、合っていると思います。

罹患してから10年未満の双極性障害の方であれば、「楽しいの最高じゃん🤪お薬はこれでいーもん!」となってしまうところかもしれません。ですが、さすがに病気との付き合いも10年を超えると認識に変化があります。「これを繰り返して、どれだけのものを人生で失ったんだい。よーく考えてごらんよ。」と思うわけです。快楽を優先して地獄を味わうのは自分です。

数週間後の病院までに症状を簡潔にまとめて、相性のいい薬を追加してもらうよう主治医に相談する予定です。世界のきらめきを感じるのは、本当に気持ちがいいのですが、しょうがないです。地獄の漆黒を舐め尽くすよりはマシです。

病気についての説明となぜ躁状態になっているのかということについては以上です。

ここからは余談。

病気を心配する母から最近、「体調は大丈夫ですか?」とLINEが届いたので、「調子はいいです。ハッピーです」と返信したらすぐさま電話がかかってきました。「あなたは体調の話をしている時にハッピーなんて表現はしない!」と真剣に言っていて、ウケました。たしかに。

「病院に行かなくていいの?」と心配しながら様子を気にする母に、「世界が違って見える。木々は青々と、花は色鮮やかになった感じがする」と言ったら「表現が怖い!!!!」と怯えてました。いーじゃんね。

とりあえず直ちに何かが起こる感じでもないので決められた通りに病院に行きますが(今回は早めの予約だし)、ひどくなりそうなら即病院に行くことにします。

双極性障害の方は薬は絶対に飲まなきゃだめですよ。そのことについて今度書きたいと思いますが、いつになるかわからないので期待せずによろです。

【参考文献のおすすめ】

敵を倒したければやはり正攻法でいくしかありません。勉強ですね。自身の病を知りたければ本を読むのがベストです。双極性障害の権威である加藤先生の本。2つ目の新書は少し難しめですが、1つ目の本はとてもわかりやすいと思います。

最近になって薬の保管方法をプラスチックの透明容器にしたら最高でした。最適解見つけちゃったね(見つけるの遅すぎだろ)。

私はただの素人なので、病気やお薬のことは専門の心療内科・精神科の先生にお聞きください!あくまで私の話をしていることをお忘れないようお願いいたします。

長い文章を読んでくださり、ありがとうございました!(ペコリ)

@kamone
猫と犬を愛し、雑文を書き散らかす。病める時も健やかなる時もハイアンドロー。ここは思考の赤ちゃん置き場。noteも書いてる。note.com/_kamokamone