https://store.steampowered.com/app/2782400/Papercut_Art_GalleryNature/
バラバラになったパーツを配置して切り絵を完成させるパズルゲーム。本質的にはジグソーパズルの亜種に過ぎないのだけど、見せ方が上手いのでプレイしていて楽しい。
作品はどれも自然をテーマとしたもので、切り絵風のグラフィックに立体感も相まって完成後の達成感がある。ゲーム中はBGMの代わりに自然の音が鳴り響く形なので、パズルを解くことに集中できるのも良し。
ジグソーパズルとの相違点としては作品全体も各ピースも矩形ではなく不定形なところ。ぱっと見は何が何やら分からないのだけど、とっかかりのある部分から埋めていくに従って「なるほど、これは鳥だったのか……」等と作品のモチーフが明らかになっていくのが楽しい。
しかもモチーフが途中で分かっても「いや、鳥っぽいパーツが4匹分くらいあるんだが?」となって簡単に解かせてくれないこともしばしば。そう感じさせるパーツの切り分け具合が何とも絶妙。
大抵の作品は全体の大枠が不定形なので、外周に合うパーツを探していけば連鎖的に適切なパーツが見つかって解けるようになっている。
一方で、問題によっては作品の全体像がまんまるでパッと見だと何の取っ掛かりもないことがある。こう言う問題でもよくよく見れば外周に沿うパーツがあるので、後はそれをそれっぽい位置に当てはめていけば解けるようにはなっている。
なお、或る程度正しい位置の近くにパーツを置くと自動的にスナップするので、正解かどうかは明確に分かるようになっている。
全32問。1問当たり5〜10分もあれば解ける。なのでボリュームとしては控え目に感じるかも。とはいえかなりの低価格なので、それを考えると妥当なボリュームでもある。
一気に進めると直ぐに終わってしまうので、隙間時間でちょっとづつ進める方が長く楽しめそう。実際自分はSplatoon 3のマッチングの待ち時間の間にちまちま進めた。
Steam Deckだとタッチスクリーンが使えるので操作し易かった。ただピースの向きの回転はタッチ操作ではできないので、そこは好みに合わせて要設定。
総合的には隙間時間にちまちま遊ぶゲームとしてはとても良かった。DLCで問題が追加されたりしたら買いたいくらいには満足。
強いて難点を挙げると以下の通り:
1問解くと次の問題が1問アンロックされる。或る程度の制限を掛けること自体は構わないのだけど、ちょっと詰まった時に先に他の問題を解こうとしてもできないということなので、制限としては厳し過ぎに感じた
問題毎に難易度がバラバラで、後半になるほど徐々に難しくなるかというと全然そんなことなかった。作品全体の枠が不定形なものはとっかかりになるパーツが自明なので解き易く、そういう枠の問題が後半に多かった印象
最終的には立体感のある作品になる。パーツを当てはめる順番によっては残りのパーツの置き場所が分かり辛くなることが稀にあった。手前のパーツによる影の影響なので、状況次第ではそこを考慮する必要に迫られるかも