The Last Campfire感想

kana
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パズルアドベンチャー。パズルとしての難易度はかなり易しめで悩むところは殆ど無い。シンプルかつ綺麗なグラフィックで随所の演出も良く出来ている。結果として雰囲気を味わいつつ探索することに注力できて良かった。

のんびりプレイしていても5〜6時間くらいでクリアできる程度の分量。収集要素をコンプし始めるともう少し時間は掛かりそう。どのエリアにどれだけ収集要素が残ってるかは最初から表示されている。収集要素は過去の巡礼者の日記の断片であり、フレーバーテキストが色々読める以上の価値は無い(例えば背景世界設定的に重要なことが分かる気配は微塵も無かった)。

テキストは全編を通して一人の語り部による話の体裁になっており、それがなんとフルボイスで読み上げられる。テキストも声も良くて独特の雰囲気が醸成されていた。

3Dの割にカメラの操作は不可能なのだけど、全編を通して迷わないように調整されていた。NPCとの会話やカットシーンの一つ一つも良い絵になるようカメラが調整されているので見ていて楽しい。

この辺りの良さはトレーラーを見ただけでは分からず、実際にプレイしてみて殊更良いと実感した。期待以上のクオリティで気軽に遊べて雰囲気に浸れて総合的には大満足だった。

パズルの歯応えの無さについては賛否両論ありそう。雰囲気重視のゲームなのでこれくらいで丁度良いという見方もできるし、もうちょっと頭を捻る要素が無いとパズルを解くというより作業をさせられている感じになってしまうという見方もできる。

ストーリーのクリア後におまけのパズルが4つ遊べて、これは若干難し目だった。ストーリーに出てくるパズルもこれくらいの難易度で良かったのではと思う。とはいえ、どちらのパズルも「何をすれば良いか」が割と自明なものばかりで、本質的なところでは難易度に差は無かった。

@kana1
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