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いわゆる倉庫番系のパズルゲームなのだけど、「盤面にあるタイルが更に別の盤面になっている」というのが特徴。しかもタイトル画像通り再帰的なタイルもバンバン出てくる。
どういうことなのかは上記のデモを見れば一目瞭然。普通の倉庫番系パズルなら詰むような状況でも、タイルの中を出入りすることで解けるようになったりする。
開発者の方はTwitterで何年も前からフォローしていて、このゲームの開発の経過はずっと見守っていたのだけど、なかなかプレイできずにいた。最近になって漸く買って、スタッフロールが流れるところまではプレイした。
ゲーム全体としては多数のエリアがあり、各エリアのテーマに沿った問題が15〜20問くらいある構成。各エリアの最初の数問は独自のテーマやギミックのチュートリアル的な問題で簡単に解けるのだけど、そこから徐々に発想の転換を求められるようになってくる。各問題の難易度の上昇の仕方は程良く、サクサク進めることはできつつも歯応えはある。或る程度の数を解けば次のエリアに進めるようになっているので、多少詰まったとしても先を楽しめる。
エリアが進むにつれて新しいギミックが登場するのだけど、全く新しい挙動のタイルが増えることは稀で、むしろゲームの序盤から登場するギミックを着実に発展させていく形が多い。一つ一つはシンプルな捻りなのだけど、発展のさせ方や問題の作りが非常に良くできていて、早く次のエリアに進みたいと思わせてくれる。なので終始楽しくプレイできた。
多少の解けない問題があっても全エリアを踏破できればエンディングになる。このメインのエリアに関しては全体の作りの上手さからそこまで難しくはない。問題を解く条件や盤面の制約をよくよく観察すれば理詰めで解けることが多く、特に後半の問題ほど独特の制約から却って道筋は分かり易かったりする。とはいえこのゲーム独自の発想の転換を求められるので、簡単に解ける訳ではない。メインのエリアの難易度に関してはBaba Is Youを100 Babaとしたら60 Babaくらいかな(※指標は適当です)。
一度エンディングを迎えるとおまけのエリアが遊べるようになる。おまけのエリアの中でもChallengeエリアは名前通り難問揃いだと思われる。多分ここだけ80 Babaくらいありそう。
純粋なパズルとしての面白さだけでなく、全体の作りが良くできていて、何でもっと早くプレイしなかったんだろうと思うくらい良かった。